- リスティング広告を始めたいけど、何から手をつけたらいいか分からない
- リスティング広告の仕組みや用語が難しくて理解できない
- 費用はどれくらいかかるのか、効果測定はどうやるのか知りたい
こんな悩みにお答えします。
リスティング広告を始めたいけれど、その複雑さに尻込みしていませんか?ネットやWeb広告について調べても、専門用語ばかりで分かりにくいと感じる初心者の方も多いでしょう。
しかし、リスティング広告の運用方法を正しく理解すれば、効果的な集客が可能になります。
この記事では、リスティング広告の基本的な仕組みから、具体的なやり方、予算計算、効果測定、そして運用方法のコツまで、初心者の方にもわかりやすく解説します。
具体的には、主に以下の内容を解説します。
- リスティング広告の基本的な仕組みと種類
- 主要なリスティング広告(Google・Yahoo!)のやり方9ステップ
- リスティング広告を開始する前の準備
- リスティング広告の予算を計算する方法
- リスティング広告の効果測定で用いる6つの指標
- リスティング広告運用の重要な7つのポイント
この記事を読むことで、リスティング広告を開始し、成果を出すための道筋が見えてくるでしょう。
ぜひ最後まで読んで、リスティング広告活用の第一歩を踏み出しましょう。
【基礎知識】リスティング広告とは
リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンでユーザーが特定のキーワードを検索した際に、検索結果ページに表示されるWeb広告のことです。別名「検索連動型広告」とも呼ばれます。
ユーザーが能動的に検索したキーワードに紐づいて表示されるため、特定の情報や商品・サービスに関心が高い顕在層に効果的にアプローチできるという特徴があります。
リスティング広告について理解することは、Web広告の基本であり、効率的な集客を目指す上で非常に重要です。リスティング広告はテキスト形式で表示され、以下のような要素で構成されます。
- 広告見出し
- 説明文
- 表示URL など
また、費用が発生するタイミングは、広告がクリックされるごとに費用が発生するクリック課金制が一般的です。
最低出稿金額が決まっていないため、比較的少額から始められる点も特徴の一つです。
リスティング広告の仕組み
リスティング広告の仕組みは、主に「入札制オークション」と「クリック課金制」という2つの要素で成り立っています。
ユーザーが検索キーワードを入力すると、その瞬間に広告掲載権を決定するためのオークションがリアルタイムで行われます。このオークションでは、広告主があらかじめ設定した入札単価と、広告の関連性や品質を示す品質スコアなどを考慮した「広告ランク」の、それぞれが高い順に広告の掲載順位が決まる仕組みです。
品質スコアとは、広告と検索キーワードの関連性、ランディングページの利便性、過去のクリック率など様々な要素によって評価されます。入札単価以外の要素として、ユーザーの検索状況(場所、デバイス、時間帯など)も掲載順位に影響を与えることがあります。
また、リスティング広告では広告が表示されただけでは費用は発生せず、ユーザーが広告をクリックして初めて費用が発生するクリック課金制が採用されています。これにより、広告主は興味を持った可能性の高いユーザーに対してのみ広告費を支払うことになります。
クリック単価は、基本的に一つ下の掲載順位の広告ランクと自社の品質スコアなどから算出され、広告費は「クリック単価×クリック回数」で計算されます。
この複合的な仕組みにより、リスティング広告では予算を効率的に活用し、費用対効果を高めることが期待できます。
リスティング広告とオーガニック検索(自然検索)の違い
リスティング広告とオーガニック検索(自然検索)は、どちらも検索エンジンの結果ページに表示されますが、その仕組みと表示形式に違いを理解しておきましょう。
オーガニック検索の結果は、検索エンジンのアルゴリズムによって自動的に順位が決定され、ウェブサイトの内容や質に基づいて表示されます。いわゆるSEO対策(検索エンジン最適化)によって検索上位を狙うことができます。
オーガニック検索で上位表示を目指すには時間がかかりますが、一度上位に表示されれば継続的なアクセスが見込めます。
とはいえ、Googleが検索アルゴリズムのベースとなる部分を大きく見直して更新する『コアアルゴリズムアップデート』によって、一瞬にして検索圏外に飛んでしまうリスクを忘れてはいけません。
一方、リスティング広告は、広告主が費用を支払って掲載するもので、検索結果ページの上部や下部に「スポンサー」というラベルと共に表示されます。
リスティング広告は即効性があり、特定のキーワードで上位表示を目指しやすいという特徴があります。
リスティング広告は主に3種類
リスティング広告と一口に言っても、主に利用されている媒体はいくつか種類があります。
主には、以下の3種類です。
- Googleリスティング広告
- Yahoo!リスティング広告
- Microsoft広告
それぞれの特徴を理解し、自身のビジネスや目的に合った媒体を選ぶことが重要です。
ここでは、それぞれのリスティング広告の特徴について解説していきます。
①Googleリスティング広告(日本のシェアは約75%)

Googleリスティング広告は、国内で圧倒的なシェアを誇るGoogle検索エンジンの検索結果に表示される広告です。
Googleの日本国内におけるシェア率は2025年3月時点で約75%であり、20~30代を中心に多くのインターネットユーザーが利用しているため、幅広い層にアプローチできる点が最大の強みです。
Google広告では、細かいターゲティング設定や豊富な機能が用意されており、効果測定ツールも充実しています。
初心者でも比較的始めやすい媒体と言えるでしょう。
②Yahoo!リスティング広告(ターゲットは40代以上向き)

Yahoo!リスティング広告は、Yahoo!JAPANの検索結果ページに表示される広告です。
Yahoo!JAPANは特に40代以上のユーザーに強く、特定の年齢層をターゲットにしたい場合にも有効な選択肢となります。
Google広告と同様に、細かいターゲティング設定や効果測定できる機能が充実しています。
③Microsoft広告(BtoBでの有効性に期待)

Microsoft広告は、BingなどのMicrosoft関連の検索エンジンに表示される広告です。
日本ではまだGoogleやYahoo!ほどのシェアはありませんが、特定の業種やBtoB分野においては有効な場合があります。特にMicrosoft製品のユーザーにリーチしたい場合にも検討する価値があるでしょう。
他の媒体と比較すると競争が少ない場合もあり、ニッチなターゲットにアプローチできる可能性もあります。
【9ステップ】Googleリスティング広告のやり方
ここでは、最も多くのユーザーが利用しているGoogleリスティング広告のやり方について、具体的な9つのステップに沿って解説します。
初心者の方でもスムーズに進められるよう、それぞれのステップで何をすべきか、分かりやすく説明していきます。
この手順に従えば、Google広告を開始できますので、ぜひ実践してみてください。
【ステップ1】アカウントの作成
Googleリスティング広告を始めるには、まずGoogle広告のアカウントを作成する必要があります。

なお、Googleアカウントをお持ちであれば、その情報を使って簡単に登録できます。
まずはGoogle広告の公式サイトにアクセスし、「今すぐ開始」ボタンをクリックして、アカウント作成の手順に進んでください。必要な情報を入力し、利用規約に同意すれば、アカウントが作成されます。
アカウント作成が完了したら、ログインして次のステップに進みましょう。
【ステップ2】キャンペーンの作成・計画
アカウント作成が完了したら、次に広告配信の基盤となるキャンペーンを作成します。
キャンペーン目標の選択画面にて、広告の目標(たとえば、オンラインでの売り上げ、見込み顧客の獲得など)を設定し、その目的に合わせたキャンペーンタイプを選択します。

なお、キャンペーンタイプの選択箇所では、リスティング広告の場合は「検索」をクリックして進めましょう。

また、広告を配信する地域や言語、ターゲットとするユーザー層など、大まかな配信設定を行います。
広告戦略の全体的な方向性を決定する重要なステップとなりますので、キャンペーン計画は綿密に練りましょう。
【ステップ3】入札単価の設定
次の4つから、重視している要素を選びましょう。なお、目標コンバージョン単価の設定は任意で問題ありません。
- コンバージョン
- コンバージョン値
- クリック数
- インプレッションシェア

入札単価の設定は、広告が表示されたりクリックされたりした際に支払う費用の設定を指します。
キャンペーン作成時に、一日あたりの予算や入札戦略(手動入札、自動入札など)を選択します。これにより、広告にかけられる予算の上限や、どのように入札単価を調整するかが決まります。
なお、支払い方法は基本的にクレジットカード情報もしくはデビットカード情報を登録することになります。
↓費用の相場については以下の記事でもまとめているので、ぜひ併せてご覧ください。
【ステップ4】キャンペーンの設定
キャンペーンの設定画面では、より細かいターゲティングや配信設定を行います。

リスティング広告の場合は、検索ネットワークにチェックを入れましょう。広告を表示させたい対象地域や使用言語を選択し、さらにオーディエンスセグメントを設定することで、特定の興味や関心を持つユーザーグループに絞って広告を配信できます。
オーディエンスとは、Googleが推定したユーザーのグループで、趣味や年齢層などでターゲティングできます。
これらの設定が完了したら、「次へ」をクリックしてキーワードと広告の設定画面に進みます。
【ステップ5】キーワードの選定とグループ分け
リスティング広告では、ユーザーが検索する際に使用する『キーワード選び』が非常に重要です。
自社の商品やサービスに関連するキーワードを複数選定し、以下の画面にてリスティング広告に出稿するキーワードを設定していきましょう。

キーワードプランナーなどのツールを活用すると、効果的な検索キーワードを効率的に見つけられます。
適切なキーワードを選び、関連性の高いキーワードを一つの広告グループにまとめることによって、広告との関連性を高め、クリック率の向上につながります。
【ステップ6】広告内容の作成
キーワードの選定とグループ分けが終わったら、次に実際にユーザーの目に触れる広告内容を作成します。

リスティング広告は、主に以下のような要素で構成されます。
- 広告見出し
- 説明文
- 表示URL
作成方法にはいくつかのポイントがあり、ターゲットとするユーザーに響く言葉を選ぶことが重要です。
また、この画面では表示されるリスティング広告に必要な、以下の項目の設定します。
- 最終ページURL
- 表示URLのパス
- サイトリンク
レスポンシブ検索広告などを活用すると、複数の広告見出しや説明文を登録し、自動的に最適な組み合わせで表示させることも可能です。ユーザーの注意を引き、クリックにつながる魅力的な広告文を作成しましょう。
次の画面で予算の入力をすれば、いよいよ広告の入稿です。
【ステップ7】広告の入稿
広告内容の作成と成果計測タグの設定が完了したら、いよいよ広告の入稿です。
作成したキャンペーンや広告グループ、キーワード、広告文などをGoogle広告のシステムに入稿します。
入稿方法に従って必要な情報を正確に入力し、広告配信の準備を整えます。問題なければ「キャンペーンの公開」をクリックしましょう。
入稿が完了すると、次のステップである広告審査に進みます。
【ステップ8】広告の審査
入稿された広告は、Googleの広告ポリシーに準拠しているか審査されます。
具体的には、広告文やリンク先のウェブサイトの内容などが、広告掲載のルールに適合しているか確認が行われます。
審査には通常数時間から1営業日程度かかります。審査に承認されると、広告配信が開始されます。
もし審査に落ちてしまった場合は、ポリシー違反の原因を確認し、修正して再度入稿する必要があります。審査に通らない場合は、広告が表示されないため、注意が必要です。
【ステップ9】成果を計測するタグを設定
広告配信の成果を正確に測定するためには、コンバージョントラッキングタグの設定が不可欠です。
Google広告の管理画面から「目標」をクリックし、「+コンバージョンアクションを作成」を選択します。

トラッキングするコンバージョンの種類(たとえばウェブサイトなど)を選び、コンバージョン測定の対象となるサイトのURLを入力してスキャンします。
次に、「+手動でコンバージョンアクションを追加」をクリックし、以下のような詳細情報を設定します。
- 目標とアクションの最適化
- コンバージョン名
- 値
- カウント方法
カウント方法は、購入のように複数回発生する可能性のあるものは「全件」、問い合わせのように一度きりのものは「初回のみ」を選択するのが一般的です。
これらの設定が完了すると表示される「Googleタグ」と「イベントスニペットタグ」を、ウェブサイトの該当ページに設置します。
Googleタグはタグの間に貼り付け、イベントスニペットタグはコンバージョン達成ページ(サンクスページなど)のタグの間にあるGoogleタグの直後に貼り付けます。
これにより、広告をクリックしたユーザーが特定の行動(購入や問い合わせなど)をとった際に、その成果を正確にカウントできるようになります。
【9ステップ】Yahoo!リスティング広告のやり方
次に、Yahoo!リスティング広告のやり方について解説します。
基本的な流れはGoogle広告と似ていますが、Yahoo!JAPAN独自の管理画面や設定項目があります。
それではYahoo!リスティング広告についても、9つのステップに分けて解説していきます。
【ステップ1】アカウントの開設
Yahoo!リスティング広告を始めるためには、まずYahoo!広告のアカウントを開設する必要があります。
Yahoo!JAPANビジネスIDを持っている場合は、それを利用してアカウント登録を進められます。
Yahoo!広告の公式サイトにアクセスし、アカウント開設の手順に沿って必要情報を入力します。登録が完了すると、管理画面にログインできるようになります。
【ステップ2】キャンペーンの作成
アカウント開設後、広告配信を行うためのキャンペーンを作成します。

キャンペーン作成では、広告の目的や配信したい広告の種類(検索連動型広告など)を選択します。

キャンペーンは広告運用における最も大きな単位となり、予算やターゲティング設定の基盤となります。目的に合わせたキャンペーン構造を検討しましょう。
【ステップ3】配信スケジュールの設定
配信スケジュールの設定では、広告を配信したい曜日や時間帯を指定します。

たとえば、特定の曜日や時間帯にユーザーのアクティブ率が高い場合や、ビジネスの営業時間に合わせて広告を配信したい場合にこの設定が役立ちます。
ターゲットとするユーザーの行動パターンに合わせて適切に設定することで、広告効果の最大化を目指せます。
【ステップ4】広告予算の設定
広告予算の設定では、キャンペーンごとに使用する予算の上限を設定します。
日別予算や月別予算などを設定することで、広告費の使いすぎを防ぎ、計画的な運用が可能となります。設定した予算内で最大限の成果が得られるよう、定期的な見直しも重要です。
なお、Yahoo!リスティング広告の支払い方法は、クレジットカード決済もしくは銀行振込です。
原則として、広告費用の前払い方式が採用されていますので、もしもアカウントの残高不足になった際は広告が止まってしまう点にご注意ください。
【ステップ5】ターゲット層の設定
ターゲット層の設定では、広告を届けたいユーザーの属性や興味関心に基づいて細かいターゲティングを行います。

地域指定では、特定の都道府県や市区町村、さらには特定の地点からの範囲を指定して配信エリアを限定できます。また、年齢や性別、デモグラフィック情報などのセグメント設定も可能です。
適切なターゲット設定を行うことで、よりコンバージョンにつながりやすいユーザーに効率的にアプローチできます。
【ステップ6】広告グループの作成
キャンペーン内に、関連性の高いキーワードや広告をまとめた広告グループを作成します。

広告グループごとに異なるテーマや商品・サービスを設定することで、よりターゲットに合わせた広告配信が可能になります。
キーワードと広告文の関連性を高めるためにも、適切なグループ分けが重要です。
【ステップ7】キーワードの選定
広告グループごとに、ターゲットとするユーザーが検索しそうなキーワードを選定します。

Google広告と同様に、Yahoo!広告でもキーワードの選定は広告効果に大きく影響します。
自社の商品やサービスに関連性の高い検索キーワードを選び、リストアップしましょう。
複数のキーワードツールなどを活用して、効果的なワードを見つけることをおすすめします。
【ステップ8】広告文の作成
キーワードの決定後、ユーザーに表示される広告文を作成します。

広告文は、広告見出しと説明文で構成され、ユーザーの興味を引き、クリックを促す役割を果たします。ターゲットキーワードを含めつつ、自社の商品やサービスの強みやメリットを分かりやすく伝えるテキストを作成しましょう。
レスポンシブ検索広告を利用すると、複数の見出しと説明文を登録し、システムが最適な組み合わせで表示してくれます。
作成方法にはいくつかのポイントがあるため、ユーザーの検索意図に合致した内容で作成しましょう。
【ステップ9】成果を計測するタグを設定
Yahoo!リスティング広告の成果を正確に把握するためには、コンバージョン測定タグの設定が必要です。
Yahoo!広告の管理画面上部にある「ツール」タブをクリックし、「コンバージョン測定」を選択します。

次に、「+コンバージョン測定を作成」をクリックし、以下の情報を入力します。
- コンバージョン名
- コンバージョン種別(ウェブページなど)
- コンバージョン測定の目的(購入/販売、申し込みなど) など
計測方法は、複数回にわたって計測する場合は「毎回」、一度のみ計測する場合は「初回のみ」を選択します。
設定が完了したら、「保存してタグを取得」をクリックし、表示される「サイトジェネラルタグ」と「コンバージョン測定タグ」を取得します。
サイトジェネラルタグはウェブサイト内の全ページのタグ開始直後に追加し、コンバージョン測定タグはコンバージョンを測定したいページのサイトジェネラルタグよりも後に追加します。
これらのタグ設置により、広告経由のコンバージョンを正確に測定し、広告効果を分析することが可能になります。
リスティング広告を始める前にすべきこと
リスティング広告を効果的に運用し、費用対効果を最大化するためには、始める前にいくつかの重要な準備が必要です。
闇雲に始めてしまうと、かけた費用に対して十分な成果が得られないリスクも。
Web広告、特にリスティング広告の始め方として、以下の点を事前にしっかりと検討しておきましょう。
広告を配信する目的を明確にする
リスティング広告を開始する前に、最も重要なのは「なぜ広告を配信するのか」という目的を明確にすること。
次のように、具体的な目標を設定しましょう。
- ウェブサイトへのアクセス数を増やしたいのか
- 特定の商品を購入してほしいのか
- サービスへの問い合わせを増やしたいのか
このように目的が明確であれば、それに合わせたキャンペーン設計やキーワード選定、広告文作成、その後の効果測定や運用改善を効果的に実行できるからです。
つまり、目的が曖昧なままでは、どのような成果を目指せば良いのか分からず、適切な運用が難しくなってしまうのです。
『3C分析』をきちんと行う
3C分析とは、マーケティング戦略を立てる上で非常に有用なフレームワークです。
具体的には、次の3つの『C』を分析します。
- Customer(顧客)
- Competitor(競合)
- Company(自社)
そうすることで、市場環境への理解が深まり、顧客のニーズや購買行動、競合他社の強み・弱み、自社の技術力、品質、ブランドイメージなどの分析・把握に役立つからです。
つまり、自社の商品やサービスが市場においてどのような立ち位置にあり、ターゲット顧客に対してどのような強みをアピールすべきかが明らかになるため、自社の取るべき戦略を明確にできます。
リスティング広告において、この分析結果はキーワード選定や広告文の作成に大きく役立ち、より効果的なアプローチが可能となります。
リスティング広告のメリット・デメリットを把握する
リスティング広告を始める前に、そのメリットとデメリットを正確に把握しておきましょう。
メリット | デメリット |
・購買意欲の高い顕在層にアプローチできる ・最低出稿に必要な金額がなく、少額からでも出稿できる ・他のマーケティング施策の中でも、比較的早く流入を獲得できる ・広告配信の開始や停止がすぐにできる ・分析・改善に必要な指標がリアルタイムで確認できるため、効果測定がしやすい | ・競合が多いキーワードではクリック単価が高騰しやすい ・リスティング広告を表示できる枠には限りがある ・運用には専門的な知識や継続的な運用コストが必要 ・潜在層へのアプローチにはあまり向かない ・広告を避けるユーザーが一定数存在する |
これらのメリットとデメリットを理解しておくことで、リスティング広告が自社のビジネスに適しているかを判断できるからです。
また、あらかじめリスティング広告を始める際の注意点も把握できます。
主な広告媒体(Google・Yahoo!)の特徴を把握する
リスティング広告の主な媒体であるGoogleリスティング広告とYahoo!リスティング広告には、それぞれ異なる特徴があります。
上述したように、Googleリスティング広告は幅広いユーザー層にリーチできる一方、Yahoo!リスティング広告は比較的年齢層の高いユーザーに強い傾向があります。
ですので、自社のターゲット顧客が主に利用している媒体を選ぶようにしましょう。
また、媒体によって管理画面の仕様や利用できる機能が異なる場合もあります。これらの媒体ごとの特徴を把握しておくことで、より効果的な媒体選びと運用が可能になります。
リスティング広告の費用相場を把握する
リスティング広告にかかる費用は、キーワードの競争率や入札単価、クリック数などによって大きく変動します。
そのため、リスティング広告を始める前に自社の業種やターゲットとするキーワードにおける費用相場を把握しておきましょう。
一般的に、1万円などの少額からでも始めることは可能ですが、十分な効果を得るためにはある程度の予算が必要となる場合が多いです。
費用相場を把握しておくことで、現実的な予算計画を立て、予算内で最大の効果を目指すことができます。
広告代理店への依頼も検討する
もし自社に適切な人材がいない場合や、リスティング広告の運用に自信がない場合は、広告代理店への依頼を検討するのも一つの方法です。
なぜなら、リスティング広告の運用には専門的な知識や経験が必要だからです。
広告代理店はリスティング広告の専門家であり、効果的な運用戦略の立案や実行、効果測定、改善提案など、幅広いサポートを提供してくれます。
ただし、代理店に依頼する場合は、手数料が発生することを考慮する必要があります。複数の代理店から見積もりを取り、実績やサポート体制、手数料などを比較検討することをおすすめします。
リスティング広告の予算を計算する方法
リスティング広告を始めるにあたり、どれくらいの予算が必要なのかを把握することは非常に重要です。
適切な予算を設定することで、計画的な広告運用が可能となり、目標とする成果達成につながるからです。
リスティング広告の予算を計算するうえで、どのような要素が必要になるのかについてくわしく見ていきましょう。
目標とするコンバージョン単価(CPA)
コンバージョン単価(CPA)は、リスティング広告で1件の成約(コンバージョン)を獲得するためにかかった費用のことを指します。
主に広告の費用対効果を測るための重要な指標として利用されます。具体的には、商品の購入や問い合わせ、資料請求などがコンバージョンとして設定されます。この目標を達成するためにどれだけの広告費用がかかっているかを把握するのがCPAです。
目標とするCPAを明確に設定することは、広告運用において非常に重要です。なぜなら、広告がどれだけ効率的に成果を獲得できているかを判断する基準となるためです。
目標CPAは、単に低いほど良いというわけではなく、ビジネスの利益率や商品の販売価格などを考慮して現実的な数値を設定する必要があります。例えば、1件のコンバージョンから得られる利益が明確な場合、そこから原価などを差し引いた金額を目安に目標CPAを設定することが一般的です。
適切な目標CPAを設定し、継続的にモニタリングすることで、広告費用の最適化やより効果的な運用戦略の立案が可能になります。
目指すコンバージョン数(CV)
コンバージョン数(CV)とは、リスティング広告で獲得したい具体的な成果の数です。
たとえば、1ヶ月に10件の問い合わせを獲得したい、あるいは30件の商品を販売したいといった具体的な目標数値を設定します。
この目標CV数は、ビジネス全体の目標や売上計画に基づいて設定されることが多いです。この数値を明確にすることで、必要な広告費の目安を立てやすくなります。
想定されるクリック単価(CPC)
クリック単価(CPC)とは、広告が1回クリックされるごとに発生する費用です。
クリック単価は、競合の状況やキーワードの人気度などによって変動します。
事前にキーワード調査などを行い、想定されるクリック単価の相場を把握しておくことが重要です。これにより、クリック数に応じた概算費用を計算することができます。
リスティング広告の予算額の算出
リスティング広告の予算額は、上記の3つの要素を組み合わせて算出できます。
最も基本的な計算式は、「目標コンバージョン単価(CPA)×目標コンバージョン数(CV)」です。たとえば、目標CPAを5,000円、目標CV数を10件とした場合、必要な予算額は5,000円×10件=50,000円となります。
また、想定されるクリック単価(CPC)から逆算して予算を考えることも可能です。たとえば、予算が10万円で想定CPCが200円の場合、理論上は10万円÷200円=500クリックを獲得できると推測できます。
これらの計算はあくまで目安ですが、予算計画を立てる上で非常に役立ちます。
【配信後】リスティング広告の効果をチェックする6指標
リスティング広告を配信したら、効果を測定し、改善していくことが重要です。
そのためには、いくつかの指標を定期的にチェックする必要があります。
ここでは、リスティング広告の効果を判断するための代表的な6つの指標について解説します。
これらのデータを確認することで、広告運用の状況を把握できます。
①インプレッション数(表示回数)
インプレッション数とは、広告が表示された回数を示します。
この数値は、広告がどれだけ多くのユーザーの目に触れたかを知るための基本的な指標です。
インプレッション数が少ない場合は、選択したキーワードの検索ボリュームが少ない、または広告ランクが低く広告が表示されにくいなどの原因が考えられます。
②クリック数
クリック数とは、広告がクリックされた回数です。
この数値は、リスティング広告が表示されたユーザーのうち、どれだけの人が広告に興味を持ってクリックしたかを示します。
クリック数が多いほど、広告文やキーワードがユーザーの関心を引いていると判断できます。
③クリック率(CTR)
クリック率(CTR)は、「クリック数÷インプレッション数×100」で算出され、広告が表示された回数のうち、どれくらいの割合でクリックされたかを示す指標です。
CTRが高いほど、広告文が魅力的であるか、選択したキーワードがユーザーの検索意図に合致している可能性が高いと言えます。
一般的に、CTRが高い方が広告の品質評価にも良い影響を与えます。
④コンバージョン数(CV)
上述したように、コンバージョン数(CV)とは、広告をクリックしたユーザーが、あらかじめ設定した目標行動(商品の購入、問い合わせ、会員登録など)を完了した数を指します。
この数値は、リスティング広告の最終的な成果を示す最も重要な指標の一つです。
コンバージョン数を追うことで、広告投資がビジネスの成果にどれだけ貢献しているかを把握できます。
⑤コンバージョン率(CVR)
コンバージョン率(CVR)は、「コンバージョン数÷クリック数×100」で算出され、広告をクリックしたユーザーのうち、どれくらいの割合がコンバージョンに至ったかを示す指標です。
CVRが高いほど、広告のターゲティングが正確であり、ランディングページの内容が魅力的であると言えます。
CVRが低い場合は、広告文とランディングページの内容にズレがある、またはランディングページに改善が必要な可能性があります。
⑥コンバージョン単価(CPA)
コンバージョン単価(CPA)は、「費用÷コンバージョン数」で算出され、1件のコンバージョンを獲得するためにかかった費用を示す指標です。
設定した目標CPAと比較することで、広告運用が費用対効果の面で目標を達成できているか判断できます。
CPAが高い場合は、無駄なクリックが発生しているか、あるいはコンバージョンにつながりにくいキーワードに広告費をかけすぎているなどの問題が考えられます。

リスティング広告運用の7つのポイント
リスティング広告は、設定して終わりではなく、配信開始後の運用が肝心です。
リスティング広告の効果を最大化し、費用対効果を改善するためには、継続的な運用と改善が必要不可欠なのです。
ここでは、リスティング広告運用の際に押さえておきたい7つの重要なポイントを解説します。
- ①CV(コンバージョン数)が期待できるキーワードを選定する
- ②狙ったキーワードを広告文に含める
- ③除外キーワードをきちんと設定する
- ④マッチタイプを適切に使い分ける
- ⑤配信エリアを限定する
- ⑥品質スコアの向上に努める
- ⑦ランディングページ(LP)を改善する
これらのコツを実践することで、より成果につながる運用が期待できますので、すべてチェックしておきましょう。
①CV(コンバージョン数)が期待できるキーワードを選定する
リスティング広告で成果を出すためには、ターゲットとなる層にクリックしてもらいやすいキーワードを選定することが重要です。
購買意欲の高いユーザーが検索に使いそうなワードや、自社の商品・サービスを具体的に表す検索キーワードを選ぶようにしましょう。
また、競合が少なく、ユーザーの検索意図が明確なワード、検索ボリュームが適度でクリック単価が高すぎないワードも効果的です。
キーワード選定に加えて、ユーザーがどのような情報を求めているかを理解するための検索意図の分析や、競合がどのようなキーワードで広告を出しているかの分析も重要です。
コンバージョンが期待できるキーワードを適切に選ぶことで、リスティング広告の効果を最大化できます。
②狙ったキーワードを広告文に含める
広告文にターゲットとしているキーワードを含めることで、広告とユーザーの検索キーワードとの関連性が高まります。
これにより、GoogleやYahoo!からの広告の品質評価である品質スコアの向上が期待できます。
品質スコアが高くなると、広告の掲載順位が上がりやすくなったり、クリック単価が下がる傾向があるため、リスティング広告全体の成果向上につながります。また、ユーザーが検索したワードが広告文の中に含まれていると、ユーザーの目に留まりやすくなり、クリック率の向上にも効果的です。
具体的には、広告見出しや説明文に自然な形でキーワードを盛り込み、さらに自社の強みや商品の特徴もあわせて表現すると良いでしょう。
ただし、キーワードを詰め込みすぎると不自然な広告文になり、逆効果になる場合もあるため、バランスが重要です。
③除外キーワードをきちんと設定する
リスティング広告では、意図しない検索キーワードで広告が表示されるのを防ぐために、除外キーワードの設定も忘れてはいけません。
たとえば、自社が高級品を扱っているのに、「安い」といったキーワードで広告が表示されても、コンバージョンにつながる可能性は低いでしょう。

このような関連性の低いキーワードを除外することで、無駄なクリックを減らし、広告費の無駄遣いを防ぐことができます。
定期的に検索クエリレポートを確認し、不要な検索キーワードがあれば、定期的に除外設定に追加していくことが効果的な運用につながります。
適切な除外キーワードの設定は、広告費の効率化に不可欠なのです。
④マッチタイプを適切に使い分ける
リスティング広告には、キーワードの「マッチタイプ」という設定があります。
これは、ユーザーが検索したキーワードと、広告主が設定したキーワードがどの程度一致した場合に広告を表示させるかを制御する機能です。
主なマッチタイプは、以下の3種類です。
マッチタイプ | 特徴・概要 | 表記方法 | 表示される 検索クエリの例 | 向いているケース |
完全一致 | キーワードと完全に一致する検索語句にのみ広告が表示される(語順や表記ブレに厳密) | [キーワード] | 検索語句が「[スニーカー 黒 メンズ]」 → 広告は「スニーカー 黒 メンズ」のみ表示 | 無駄クリックを避け、確実な顧客にアプローチしたいとき |
フレーズ一致 | 指定したキーワードを含み、語順が一致している検索語句に広告が表示される(前後に語句追加はOK) | “キーワード” | ・「黒い スニーカー 黒 メンズ」 ・「スニーカー 黒 メンズ 安い」 → 表示される 「メンズ スニーカー 黒」 → 表示されない | 意図した検索ニーズをカバーしつつ、多少幅を持たせたいとき |
部分一致 | 指定キーワードと関連性が高い語句すべてに広告が表示される(語順・文言は自由) | キーワード(記号なし) | ・「メンズ シューズ 黒」 ・「黒い靴」 ・「男性用スニーカー」 など関連語も対象に | 認知拡大や、新たなニーズの掘り起こしを狙いたいとき |
それぞれのタイプには特徴があり、適切に使い分けることで、ターゲットとするユーザーに効率的にリーチしつつ、無駄なインプレッションやクリックを減らすことができます。
たとえば、以下のような特徴です。
- 完全一致は最も絞り込んだターゲティングが可能ですが、リーチが狭まる傾向がある
- フレーズ一致はニーズの明確な層に届きやすく、コンバージョン率とのバランスが取れる
- 部分一致は幅広い検索クエリに対応でき、インプレッションが多くなりやすい反面、意図しない検索にも表示されやすいといった特性がある。除外キーワードの設定が重要
これらのマッチタイプの特性を理解し、キャンペーンや広告グループの目的に合わせて適切に使い分けることが、効果的な運用につながります。
⑤配信エリアを限定する
リスティング広告では、広告を配信する地域を限定できます。
そのため、自社の商品やサービスが提供できる地域、あるいは特定の店舗に来店してほしい場合など、ビジネスの対象となるエリアに絞って広告を配信することで、コンバージョンにつながりやすいユーザーに効率的にアプローチできます。
Google広告では、都道府県や市区町村単位での地域指定に加え、特定の地点を中心とした半径で範囲を指定することも可能です。また、配信したくない地域を除外する設定も行えます。
複数の店舗を持つビジネスであれば、それぞれの店舗のキャンペーン情報を地域別に配信するといった活用方法も考えられます。
ただし、あまりに狭く絞り込みすぎると、機会損失につながる可能性もあるため、自社の商品・サービスがリーチ可能な範囲を正しく把握し、適切な配信エリアを設定することを心がけましょう。
⑥品質スコアの向上に努める
品質スコアは、次のような要素を総合的に評価する指標です。
- 広告の関連性
- クリック率
- ランディングページの利便性 など
品質スコアが高いほど、広告の掲載順位が上がりやすくなったり、クリック単価が下がるメリットがあります。
品質スコアを向上させるためには、キーワードと広告文、そしてランディングページの内容の一貫性を高めることが重要です。また、過去のクリック率も品質スコアに影響するため、魅力的な広告文を作成し、CTRを改善することも効果的です。
定期的に品質スコアを確認し、改善が必要な箇所を特定して対策することが、広告運用の効率化につながります。
⑦ランディングページ(LP)を改善する
ランディングページ(LP)とは、ユーザーが広告をクリックした際に最初に表示されるウェブサイトのページです。
どんなに優れた広告文でユーザーを誘導できたとしても、LPの内容が分かりにくかったり、魅力的でなかったりすると、コンバージョンにはつながりません。
LPは、ユーザーの検索意図に応じた情報を提供し、コンバージョンへとスムーズに遷移させるための重要な要素なのです。
定期的にLPの構成やコンテンツを見直し、ユーザーにとって分かりやすく、行動を促すような改善を行いましょう。LPの最適化は、リスティング広告の効果を最大化するために不可欠な取り組みです。
【重要】大切なのはリスティング広告を入稿してから!
ここまで見てきたように、リスティング広告の設定は、この記事や広告管理画面のガイドに従えば完了できますが、本当に大切なのは広告を入稿してからです。
むしろ、ここからが本番と言っても過言ではありません。
リスティング広告は、一度設定したら終わりではなく、「運用」と呼ばれる日々の管理と改善が必要不可欠だからです。
具体的には、予算や成果の進捗状況を毎日確認し、入札金額の調整やキーワードの見直し、広告文の変更など、細かく運用していくことがリスティング広告で成果を出すための重要な要素となります。適切な運用ができるかどうかが、広告の効果を大きく左右します。
もし、リスティング広告の始め方や運用方法が分からない、あるいは日々の運用に時間を割くのが難しい場合は、Web広告専門の広告代理店に相談するのも一つの選択肢です。
専門の知識と経験を持つプロに依頼することで、より効率的かつ効果的な運用が期待できます。
では、リスティング広告を代理店に依頼するときには、どのような点に気をつければいいのでしょうか。次項でくわしく解説します。
リスティング広告代理店を選ぶときの5つのポイント
リスティング広告の運用を代理店に依頼する場合、数多くの代理店の中から自社に合ったパートナーを選ぶことは言うまでもありません。
なぜなら、良い代理店を選ぶことは、リスティング広告運用の成功に大きく影響するからです、
ここでは、リスティング広告代理店を選ぶ際にチェックしておきたい5つのポイントを解説します。
- ①広告の運用実績
- ②手数料
- ③アカウント権限の取り扱い方法
- ④コミュニケーションの取りやすさ
- ⑤サポート体制
これらの点を参考に、信頼できる会社を選びましょう。
①広告の運用実績
代理店選びにおいて、最も重要なポイントの一つは過去の運用実績です。
これまでにどのような業種や規模の企業の広告運用を手がけてきたか、そしてどのような成果を出してきたかを確認しましょう。
具体的な成功事例や改善事例などを提示してもらうと、その代理店の得意分野や実力を判断するのに役立ちます。
運用実績が豊富な代理店であれば、様々なケースに対応できるノウハウを持っている可能性が高いです。
②手数料
広告代理店に運用を依頼する場合、広告費に加えて手数料が発生します。
手数料の体系は代理店によって異なり、広告費の一定割合、固定料金、成果報酬型など様々です。事前に手数料について明確に確認し、納得できる料金体系であるかを確認することが重要です。
手数料だけでなく、提供されるサービス内容と見合っているかを総合的に判断する必要があります。
③アカウント権限の取り扱い方法
広告代理店に運用を依頼する際に、広告アカウントの権限をどのように取り扱うかを確認しておくことも重要です。
代理店にアカウントの完全な管理権限を渡す場合と、自社でもアカウントの内容を確認できる権限を持つ場合があります。
透明性の観点から、自社でもアカウントの状況をいつでも確認できる権限を共有してもらえる代理店を選ぶ方が安心できるでしょう。権限さえ保有できれば、万一その後に代理店との付き合いが終わっても、広告運用を継続することもできます。
アカウント権限の取り扱いについて、契約前にしっかりと確認しておきましょう。
④コミュニケーションの取りやすさ
リスティング広告の運用においては、代理店との密なコミュニケーションが不可欠です。
定期的なレポートや運用状況の報告はもちろんのこと、疑問点や懸念事項があったときに気軽に相談できる関係性が築けるかどうかが重要です。
担当者のレスポンスの速さや、丁寧な対応かなども判断基準になります。
契約前のやり取りを通じて、コミュニケーションがスムーズに取れる代理店か見極めましょう。
⑤サポート体制
代理店のサポート体制も重要な選定ポイントです。
具体的には、以下のようなポイントを確認しましょう。
- 運用レポートの提供頻度や内容
- 定例ミーティングの有無
- トラブル発生時の対応
- サポートしてもらえる範囲 など
特に初心者でリスティング広告について不安が多い場合は、手厚いサポートを提供してくれる代理店を選ぶと安心です。
電話やメールだけでなく、チャットツールなどを活用した迅速な連絡が可能かどうかも確認しておくと良いでしょう。
まとめ
今回は、初心者向けにリスティング広告の基本的な仕組みから具体的なやり方、運用方法のポイントまでをわかりやすく解説しました。
リスティング広告は、ユーザーの検索意図に合ったタイミングで広告を表示できる効果的なWeb広告手法です。
リスティング広告で成果を出すためには、単に設定するだけでなく、次のように様々なポイントを押さえた継続的な運用が不可欠です。
- キーワードの選定
- 広告文の作成
- 除外キーワードの設定
- マッチタイプの使い分け
- 配信エリアの限定
- 品質スコアの改善
- ランディングページの最適化
適切な手順で設定を行い、日々の運用と改善を丁寧に行うことで、きっとあなたのビジネスの集客に繋がる成果が得られるはずです。この記事で解説した内容を参考に、ぜひリスティング広告に挑戦してみてください。
まずは小さな予算からでも良いので、実際に始めてみて、その効果を実感してみることをおすすめします。
もし運用に不安がある場合は、専門知識を持つ広告代理店への依頼も視野に入れましょう。