- LPを作ったのに問い合わせが来ない…
- LPのどこを改善すれば成果が出るのかわからない
- そもそもLPの作り方が分からない
こんな悩みにお答えします。
せっかくLPを作っても、期待した成果につながらず悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
実は、LP制作で成果を出すためにはデザインだけでなく、必要になる『構成』や『要素』への深い理解が欠かせません。
LPの構成や要素をしっかり考えることで、訪問してくれたユーザーに商品の魅力や伝えたい情報が伝わり、問い合わせや購入といった成果につながりやすくなるからです。
この記事では、プロの視点から以下の内容をわかりやすく解説します。
- LP(ランディングページ)の基礎知識
- LP制作に欠かせない7つの要素
- LP制作で使いたい3つの効果的な要素
- LP制作の具体的な5ステップ
- プロが教えるLP構成の重要ポイント
この記事を読めば、あなたのLPが成果を出すためのヒントや方法が見つかります。ぜひ最後まで読んで、LP制作に役立ててくださいね。
LP制作の基礎知識を知っておこう!
LP制作にとりかかる前に、まずはLPの基本的な知識を理解しておきましょう。
むやみにLP制作すると遠回りになりかねません。
先々の内容もスッと頭に入りやすくなりますので、急がば回れの精神で、まずは基礎知識を身につけておきましょう。
LP(ランディングページ)とは?
LPとは「ランディングページ(LandingPage)」の略称で、ユーザーがWeb広告や検索エンジンから最初にアクセスするWebページのことです。
LPは、特定のWebページを指す言葉として使われることもありますが、一般的には問い合わせや商品購入などの成果を上げることに特化した縦長のWebページを指すことが多いです。
LPは、訪問したユーザーが他のページに移動することなく、掲載されている商品やサービスの魅力に集中できるように設計されています。
LP制作で必須の3つの構成
LP制作において、ユーザーを成果へと導くためには、情報の提示順序が重要です。
LPの基本的な構成は、大きく分けて3つの部分で成り立っています。
- 「ファーストビュー」
→ユーザーがページにアクセスして最初に目にする箇所。強い印象を与え、興味を引きつける
- 「ボディ」
→商品やサービスの詳細な情報や魅力を紹介し、ユーザーの疑問や不安を解消し、共感を呼び起こす
- 「クロージング」
→具体的な行動を促すCTA(Call to Action)ボタンや申し込みフォームを設置し、購入や申し込みへとつなげる
3つの構成におけるそれぞれの役割を理解し、適切に情報を配置することが、成果を出すLP制作には不可欠です。
では、さらに深掘りしていきます。
①ファーストビューの重要性
ファーストビューは、LPにアクセスしたユーザーがスクロールせずに最初に見える画面のことです。

このファーストビューでユーザーに与える印象は非常に重要で、一瞬で興味を引きつけられるかどうかが、その後を読み進めるかどうかに大きく影響します。
魅力的なキャッチコピーやアイキャッチ画像を配置し、ユーザーの心をつかむことが離脱を防ぐ鍵となります。
ユーザーが知りたいであろう、もっとも大事な情報を盛り込む必要があります。
②ボディ部分の構成
ボディ部分は、ファーストビューで興味を持ったユーザーに対して、商品やサービスの具体的な情報を提供する部分です。
ここでは、商品・サービスのメリットや魅力、ターゲットとなるユーザーが抱える悩みや課題に対する解決策などをくわしく紹介します。
ユーザーに「これは自分のためのものだ!」と共感してもらえるような構成と内容にすることが重要です。
③クロージングの役割
クロージングは、LPの最後でユーザーに具体的な行動を促す役割を担います。

これまでの内容で商品やサービスに興味を持ったユーザーが、迷うことなく申し込みや購入といったアクションに移れるように、CTAボタンや申し込みフォームなどをわかりやすく配置します。
ユーザーの背中を後押しするような、行動喚起につながるメッセージも効果的です。
LPの5つの特徴
LPには、一般的なWebページとは異なるいくつかのデザイン上の特徴があります。
具体的には、以下の5つです。
- 1ページで縦長のデザイン
- 他ページへのリンクが少ない
- デザインの自由度が高い
- デザインは派手なものが多くインパクトを出せる
- コンバージョン目的のCTAや入力フォームがある
LP制作する際の参考になりますので、それぞれ確認していきましょう。
①1ページで縦長のデザイン
多くのLPは、ユーザーが縦にスクロールするだけで必要な情報すべてにアクセスできるよう、縦長の1ページ構成で制作されます。
このデザインにより、ユーザーはサイト内をあちこち移動する必要がなく、効率的に情報を得ることができます。
②他ページへのリンクが少ない
LPでは、CTA(行動喚起)ボタン以外の他ページへのリンクを意図的に少なく制作します。
なぜなら、ユーザーの注意が分散されるのを防ぎ、LPの最終目的であるコンバージョン(成果達成)に集中してもらう必要があるからです。
ユーザーをLPの外に移動させないようにすることで、離脱率を減らし、成果につながりやすくします。
③デザインの自由度が高い
LPは特定の目的達成に特化しているため、デザインの自由度が高いことも特徴です。
魅力的な写真や印象的なグラフィックなどを効果的に使い、訪問者の気持ちを一瞬で引き付け、LPの目的であるアクションへと誘導することを目指します。動画を差し込むこともできるため、視覚だけでなく聴覚にも訴求できます。
デザインの自由度に制限がないため、商品・サービスの魅力や世界観を自在に表現できるメリットがあります。
④デザインは派手なものが多くインパクトを出せる
LPはユーザーの注意を引き、興味を持たせるために、デザインが比較的派手でインパクトのあるものが多い傾向があります。
これは、多くの情報があふれるインターネット上で、いかに瞬時にユーザーの関心を惹きつけられるかが成果を左右するためです。
⑤コンバージョン目的のCTAや入力フォームがある
LPの最も重要な目的は、商品購入や資料請求などの成果を創出すること。
そのため、LPのページ内には、コンバージョンに直結するCTA(Call to Action)と呼ばれる行動を促すバナーやボタン、または入力用のフォームが配置されているのが一般的です。
これらの要素は、ユーザーが商品やサービスに興味を持ったその場で、スムーズに次の行動へ進めるように設置されています。
【鉄則】LP制作に欠かせない7つの要素
成果を出すLP制作には、必ず押さえておくべき7つの要素があります。
- キャッチコピー・アイキャッチ
- 行動を促す『CTA』ボタン
- 共感を高める要素
- 商品・サービスの特徴
- 実績・評価・お客様の声
- よくある質問
- 入力フォーム
これらの要素をLPに盛り込むことで、ユーザーの購買意欲を高め、目標達成へとつなげることができます。
売れるLPには欠かせない要素ですので、漏れなくすべて把握しておきましょう。
①キャッチコピー・アイキャッチ

キャッチコピーとアイキャッチ画像は、LPの第一印象を決定づける非常に重要な要素です。
ユーザーが一目でLPの内容を理解し、興味を持つことができるように、魅力的でわかりやすいキャッチコピーと、訴求力の高い画像を組み合わせることが効果的です。
ここでユーザーの心をつかむことが、その後のコンテンツを読み進めてもらうための鍵となります。
②行動を促す『CTA』ボタン
CTAボタンはLPの最終目的である、以下のようなユーザーのアクションを促すための重要な要素です。
- 申し込み
- 購入
- 問い合わせ など
LP内の適切な場所に設置し、ユーザーが次にとるべき行動を明確に示します。
CTAボタンのデザインや文言を工夫することで、クリック率を高めることができます。
ボタンのサイズや色を目立たせよう!

LP内でCTAボタンを目立たせることは非常に重要ですが、ただ派手な色や大きなサイズにすれば良いわけではありません。
重要なのは、背景や周囲の要素に埋もれず、ユーザーの目に一瞬で留まるような色やサイズを選ぶことです。
一般的には緑系やオレンジ系の色がクリック率を高める傾向があると言われていますが、LP全体の配色とのバランスも考慮が必要です。もし思うようにクリックされない場合は、複数のデザインを比較するA/Bテストを検討するのも有効な手法です。
上図の事例のように、影をつけて立体感を出す、三角や矢印マークでクリックできることをアピールするのも効果的です。
また、スクロールしても常に画面の隅や下部にボタンを表示させる手法も、ユーザーがいつでも行動を起こせるように促せます。
ボタンのコピーは動詞がおすすめ!

CTAボタンの文言は、ユーザーに具体的な行動をイメージさせるために、動詞を含む形がおすすめです。
たとえば、「無料サンプル」という名詞的な表現よりも、「無料で〇〇を試してみる」のように動詞を含めることで、ユーザーはより自分ごととして捉えやすくなります。
クリックを促すコピーを添えよう!

CTAボタンの近くに、クリックを後押しする短いコピーを添えるのも効果的な手法です。
たとえば、ユーザーが登録や購入に対して抱くかもしれない不安を払拭するメッセージや、行動を起こすことのメリットを強調するコピーが考えられます。
上図の事例のように、登録完了までの時間を具体的に示すことで、ユーザーの「手間がかかるのでは?」という不安を軽減できます。
また、「〇月〇日まで!」や「残り〇日で終了!」といった期間限定や数量限定をアピールするコピーも効果的です。
具体的には、「お申し込みはコチラ」よりも、「先着〇人限定!今すぐ無料診断に申し込む」のように具体的なメリットや限定感を加えると、ユーザーの「今すぐ行動しなければ!」という気持ちが高まり、さらにクリックを促す効果が期待できます。
③共感を高める要素
LPでは共感を高めために、「これは自分のためのものだ!」とユーザーが抱える具体的な悩みや願望に寄り添うコンテンツを配置すると効果的です。
単に商品やサービスの特徴を羅列するだけでなく、どんな悩みを解決し、どんな願望を実現するのかを具体的に示すことで、ユーザーは自分ごととして捉えやすくなるからです。
たとえば、「こんなお悩みありませんか?」と問いかけ、ターゲットが普段使っている言葉で悩みを表現すると効果的です。これにより、ユーザーはLPの内容を自分に当てはめて考え、さらに先を読み進めたいという心理になります。
文章を作成するときのポイントは、ユーザーの顕在的な悩みと潜在的な悩みの両方に焦点を当てることです。
「痩せたい!」という顕在的な悩みだけでなく、「痩せて自信を持ちたい」「健康的な生活を送りたい」といった潜在的な欲求に触れることで、ユーザーはより深く共感し、その商品やサービスが自分の理想の姿を実現してくれると認識します。
LPに訪れるユーザーは、何らかの悩みや課題を解決したいという目的を持ってアクセスしています。そのため、LPの冒感でユーザーの悩みに共感を示し、その解決策として商品・サービスを提案する流れは、非常にスムーズで効果的なのです。
ユーザーの疑問や不安を先回りして解消し、信頼関係を築くことで、行動喚起へとつなげやすくなります。
④商品・サービスの特徴

LPのボディ部分では、商品やサービスの特徴をくわしく紹介します。
ただし、単に性能や機能だけを羅列するのではなく、それがユーザーにとってどのようなメリットやベネフィット(商品を通じて生活や仕事がどのように変化するか)をもたらすのかを、わかりやすく伝えることが重要です。
ユーザー目線に立ち、「これを使うと自分の悩みがどう解決されるのか」「どんな良いことがあるのか」が具体的にイメージできるように構成します。
たとえば、化粧品のLPであれば、「シミが消える」という効果(メリット)だけでなく、「毎朝鏡を見るのが楽しみになる」といったユーザーの感情や生活の変化(ベネフィット)を訴求することで、よりユーザーの心に響きます。
ツールであれば、単に「操作が簡単」というだけでなく、「プログラミング知識がなくても自分で作業を効率化できる」といった具体的な利用シーンやメリットを示すことが大切です。
⑤実績・評価・お客様の声

LPに実績や評価、お客様の声を掲載することは、商品・サービスや提供する企業への信頼性を高めるうえで非常に効果的です。
なぜなら、企業側からの情報だけでなく、実際に利用した顧客からの正直な意見や具体的な成果を示すことで、ユーザーは安心感を持ち、商品やサービスに関心を持つ可能性が高まるからです。
特に、複数の肯定的なお客様の声や、メディア掲載実績などを掲載することで、「多くの人に選ばれているなら安心だ」という心理(バンドワゴン効果)も働き、信頼獲得につながりやすくなります。
ウソや偽りは厳禁ですが、実際に使える素材があれば積極的に活用しましょう。
数字を使って具体的に伝えよう!
お客様の声や実績を紹介する際は、「良かった」「改善された」といった抽象的な表現だけでなく、可能な限り数字を用いて具体的に伝えることが重要です。
たとえば、「成績が上がった」ではなく、「〇〇大学に〇名合格!」のように具体的な数字を示すことで、情報の信頼性が増し、ユーザーは商品やサービスの効果をより具体的にイメージできます。
もし、数字で表現できない場合は、「毎朝鏡を見るのが楽しみになりました」のように具体的なエピソードや感情の変化を示すことで、ユーザーは利用後の自分をイメージしやすくなり、購買意欲を高める効果が期待できます。
お客様の声を集める際には、「具体的なエピソードを教えてください」といった質問を投げかけることも有効です。
お客様の属性をくわしく載せよう!
お客様の声に信憑性を持たせるためには、できる限り細かく属性を掲載しましょう。
LPのターゲットがBtoCなのかBtoBなのかで、以下のように属性を使い分けると良いでしょう。
- BtoCの場合は、氏名(またはイニシャル)や居住地(都道府県)、年齢など
- BtoBの場合は、企業名や所属部署、役職、担当者名など
さらに、お客様の顔写真や手書きのメッセージなどを添えることで、より人間味が増し、共感を得やすくなります。
手紙やレビューを有効活用しよう!
お客様から寄せられた感謝の手紙やWebサイト上のレビューなども、LPに掲載することで信頼性を高める有効な手段となります。
特に、商品やサービスを利用したお客様のリアルな声は、検討中のユーザーにとって非常に参考になります。
可能であれば、手書きの手紙を画像として掲載したり、レビューサイトでの評価を引用するなど、証拠となる形で提示することで、より説得力が増します。
⑥よくある質問

LPのクロージング部分やボディ部分に「よくある質問(FAQ)」のセクションを設けることは、ユーザーが抱える疑問や不安を解消し、離脱を防ぐために非常に効果的です。
ここでのポイントは、実際にお客様からよく寄せられる質問への回答を載せることはもちろん、商品やサービスの強みや特徴を改めてアピールするための質問と回答を工夫して載せること。
たとえば、「本当に無料ですか?」といった費用に関する質問に対して「はい、無料です」と回答するだけでなく、アフターサポートの有無、他社との違いなどを明確に回答することで、ユーザーは安心して次のステップに進むことができます。
BtoB商材の場合は、導入までの流れや契約形態などを説明するQ&Aがあると、ユーザーの疑問解消につながりやすいです。
事前にユーザーがどのような疑問を持つかを予測し、それに対する明確な回答を用意しておくことが、コンバージョン率向上につながります。
⑦入力フォーム
入力フォームは、ユーザーが申し込みや問い合わせを行うための最終ステップであり、ここでの離脱を防ぐことがコンバージョン率向上に直結します。
入力フォームの使いやすさは非常に重要で、ユーザーにストレスなく入力を完了してもらうための最適化が必要です。
LP制作する際のポイントについて、もう少し深掘りしていきます。
LP内で入力を完了させよう!
入力フォームは、LPから外部サイトに移動させるのではなく、LPのページ内で完結させることが理想です。
外部サイトへの移動は、ユーザーに余計な手間をかけさせ、離脱の原因となる可能性があるからです。
LP内でスムーズに入力を完了できるような設計を心がけましょう。
入力項目はなるべく少なくしよう!
入力項目が多いほど、ユーザーは面倒に感じて途中で離脱してしまう可能性が高まります。
自社にとって本当に必要な情報や項目は何かを見極め、たとえば、以下のような項目が必須でないなら削除しましょう。
- ふりがな
- FAX番号
- 確認用メールアドレス など
自動入力に対応できる項目は積極的に導入し、FacebookやGoogleアカウントでの登録など、ユーザーが手間なく登録できる仕組みを取り入れることも有効です。
また、スマートフォンやタブレットからの入力に配慮し、入力ボックスのサイズや間隔を適切に調整することも、ユーザビリティ向上には不可欠です。
入力アシスト機能がおすすめ!
入力アシスト機能とは、ユーザーの入力作業をサポートする機能のことで、これにより入力完了率の向上が期待できます。
たとえば、郵便番号を入力すると住所が自動的に表示される機能や、以前の入力内容を記憶して自動で反映する機能などがあります。入力中のエラーメッセージも入力アシスト機能の一つと言えます。
これらの機能を活用することで、ユーザーはスムーズに入力作業を進めることができ、ストレスなく完了までたどり着きやすくなります。
エラーメッセージを都度表示させよう!
入力フォームでエラーが発生した場合、すべての入力を終えてから最後にまとめてエラーを表示させるのではなく、入力中にリアルタイムでエラーメッセージを表示させましょう。
ユーザーは、長い入力作業を終えて「確認ボタン」を押した後にエラーが表示されると、非常にストレスを感じ、そのままLPから離脱してしまう可能性が高まるからです。
入力中にエラー箇所とその理由を具体的に示すことで、ユーザーはその場で修正でき、無駄な手間をかけずにスムーズに入力を完了できます。
【効果的】LP制作で使いたい3つの要素
LPの成果をさらに高めるために、基本的な構成要素に加えて以下の3つの要素を効果的に使うことを検討しましょう。
- 手順・流れ
- 想い・ストーリー
- 保証・アフターフォロー
ユーザーの読了率や信頼性の向上が期待できますので、必要に応じて活用しましょう。
①手順・流れ

商品やサービスの申し込み、利用開始までの手順や流れを分かりやすく示すことは、ユーザーの不安を解消し、行動を後押しする効果があります。
複雑な手続きが必要な場合でも、ステップごとに図解するなど視覚的に理解しやすいように工夫することで、ユーザーは安心して申し込みに進むことができます。
②想い・ストーリー

商品やサービス開発の背景にある想いやストーリー、企業理念などを伝えることも、ユーザーの共感を得る上で有効です。
単なる機能や性能だけでなく、それに込められた情熱や哲学を知ることで、ユーザーは商品やサービスに愛着を感じ、ファンになる可能性もあります。
特に競合との差別化をはかりたい場合に効果的な要素です。
③保証・アフターフォロー
購入後の保証やアフターフォロー体制について明記することは、ユーザーの不安を軽減し、購入を迷っている人の後押しになります。
返品・返金保証や無償サポート期間、問い合わせ窓口などをわかりやすく提示することで、ユーザーは安心して商品やサービスを利用できると感じ、購入へのハードルが下がります。
このようにユーザーの不安を取り除ける要素があるときは、積極的にLP内で訴求すると効果的です。
【5ステップ】LP制作の具体的な流れ
LP制作は、やみくもに進めるのではなく、しっかりとした手順を踏むことが成功の鍵となります。
ここでは、LP制作の具体的な5つのステップを解説します。
- 【ステップ1】LPで達成したい目的の設定
- 【ステップ2】ターゲット(ペルソナ)の設定
- 【ステップ3】構成案(ワイヤーフレーム)の作成
- 【ステップ4】デザイン・コンテンツ作成
- 【ステップ5】コーディング・実装
何事も順番が大切で、それはLP制作も同じ。
やみくもに制作しても時間や労力を消費しますので、具体的な流れをチェックしておきましょう。
【ステップ1】LPで達成したい目的の設定
LP制作を始める前に、そのLPで何を達成したいのか、具体的な目的を明確に設定しておきましょう。
以下のような達成すべきコンバージョンポイントを明確にすることで、その後の構成やデザインの方向性が定まるからです。
- 商品購入
- 資料請求
- 問い合わせ
- 会員登録 など
LP制作する前に、コンバージョンポイントをどうするかについてヒアリングするなど、しっかり把握しておきましょう。
【ステップ2】ターゲット(ペルソナ)の設定
LPの目的が定まったら、次にLPを届けたいターゲット、つまりペルソナを詳細に設定します。

- 年齢
- 性別
- 職業
- 居住地
- 趣味
- 価値観
- 悩み
- 何を求めているのか など
上図のように具体的な人物像を作り込むことで、ユーザーに対して刺さるキャッチコピーやコンテンツを作成するためのヒントが得られます。
とはいえ、「そんなに情報を絞ったら見てもらえなくなるのでは?」と感じる方もいるでしょう。
たとえば、人混み中で「そこのあなた!」よりも「佐藤さん!」と名前を呼ばれた方が気づきやすいのと同じで、実際には具体的な一人に対してメッセージを届ける方が響きやすいのです。
【ステップ3】構成案(ワイヤーフレーム)の作成
目的とターゲットが明確になったら、LPの構成案、つまりワイヤーフレームを作成します。
これはLPの設計図のようなもので、ページ内のどの位置にどのような情報を配置するかを決定する手順です。
キャッチコピー、商品・サービス情報、お客様の声、CTAボタンなど、必要な要素をどこに配置すればユーザーの興味を引き、スムーズに読み進めてもらい、最終的な行動につながるかを考えながら作成します。
ページ内のレイアウトを決める
ワイヤーフレーム作成の最初のステップとして、ページ全体のレイアウトを決めます。
一般的なLPのレイアウトとしては、「1カラムレイアウト」や「2カラム(サイドバー固定)レイアウト」などがあります。
レイアウトが複雑になると制作の難易度も上がるため、特に初心者の方にはシンプルで見やすい「1カラムレイアウト」がおすすめです。
もし、LPの目的に合わせて特定の情報を常に表示させておきたい場合は、「2カラム(サイドバー固定)レイアウト」を検討しましょう。
レイアウトに要素を配置する
レイアウトが決まったら、次にLPを構成する各要素を適切な位置に配置していきます。
LPの目的はユーザーに何かしらのアクションを起こしてもらうことなので、要素の配置はユーザー目線で行うことが何よりも大切です。
たとえば下図のように、「1カラムレイアウト」の場合、基本的に「ファーストビュー」「ボディ」「クロージング」の順に要素を配置します。

- ファーストビューには、ユーザーに強いインパクトを与え、興味を引く「キャッチコピー」や「アイキャッチ画像」、そして最初の「CTAボタン」を配置します。
- ボディ部分には、商品やサービスの詳細な情報、「導入文」、「メディア掲載実績」や「体験談」などを配置し、ユーザーの疑問を解消し、共感を呼び起こすように構成します。
- クロージング部分には、ユーザーの最後の後押しとなる「簡便性、希少性、特典、保証」に関する情報、「よくある質問」や「導入の流れ」、そして再度「CTAボタン」を配置し、ユーザーに行動を促します。
なお、取り扱う商品やサービスの知名度によって、ユーザーが求める情報やその提示する順序を変化させましょう。なぜなら、知名度の高い商品であれば、商品説明よりも先に実績や体験談を上部に配置する方が効果的な場合もあるからです。
成果を出すLPの構成は、商材や目的に応じて最適なパターンを見つけることが重要であり、そのためにはLPの構成要素について深く理解し、最適な配置を意識することが必要です。
【ステップ4】デザイン・コンテンツ作成
ワイヤーフレームが完成したら、それに沿ってLPのデザインとコンテンツ(キャッチコピーや本文テキスト、画像、動画など)の作成に進みます。
デザインはターゲットに響くトンマナで作成し、テキスト情報はわかりやすく魅力的に作成します。
この段階で、ステップ2で設定したペルソナに語りかけるような言葉遣いや表現を意識することが重要です。
【ステップ5】コーディング・実装
デザインとコンテンツが完成したら、HTMLやCSSなどを用いてLPをWeb上で表示させるためのコーディング作業を行います。
デザイン通りに正確に実装することはもちろん、ページの表示速度や各種デバイスへの対応(レスポンシブデザイン)も考慮しましょう。
コーディングが完了したら、サーバーにアップロードしてLPを公開します。
プロが教えるLP構成の重要ポイント
ここではLP制作を成功させるために必要な、構成を作るうえでの重要なポイントをご紹介します。
プロの視点から、特に意識すべき点をご紹介します。
これらのコツを、ぜひLP制作に活かしてみてくださいね。
事前のリサーチは入念に行う
ユーザーに響くキャッチコピーやコンテンツを作成するには、事前のリサーチを徹底的に行いましょう。
競合にはない自社の強みを明確にし、ユーザーが抱える悩みやニーズを深く理解することが、魅力的なLP制作には欠かせないからです。
当然ですが、商品やサービスの特徴を押し出すだけでは、顧客の心には響きません。
もし、ユーザーが求めているのが「手厚い保証」なのに「デザインの種類が豊富」という特徴を押し出しても、その情報は響かないのです。
以下のような手法を用いて、商品・サービスに応じて最適な構成を決めましょう。
- 『3C分析』顧客や自社、競合の分析を行う手法
- 『STP分析』市場の細分化やターゲット市場の決定、自社の立ち位置を明確にする手法
もし、自社だけで分析が難しい場合は、LP制作のプロに依頼することも効果的な手法の一つです。
伝えたいことは最初に持ってくる
LPに訪問したユーザーは、限られた時間の中で自分にとって必要な情報があるかどうかを判断しようとします。
そのため、LPで最も伝えたいこと、つまりターゲットユーザーにとって最大のメリットや解決策となる情報は、ページの早い段階、特にファーストビューに近い位置に配置しましょう。
LPでは『起承転結』ではなく、『結起承転』で書く必要があるのです。つまり、結論ファーストが肝心。
ユーザーの興味を引きつけ、「もっとくわしく知りたい!」と思わせるような構成を心がけましょう。
ユーザー視点でLP制作する
LP制作において最も重要なポイントの一つは、常にユーザー視点を意識することです。
企業側が伝えたい情報だけを一方的に羅列するのではなく、ターゲットユーザーがどのような気持ちでLPを訪れ、何を求めているのかを深く理解し、それに寄り添った構成やコンテンツを作成しましょう。
ユーザーの疑問や不安を先回りして解消し、共感を呼ぶような言葉を選ぶことで、より成果につながりやすいLPになります。
LPと広告をうまく連動させる
LP単体で考えるのではなく、LPへの流入経路となる広告との連動性を強く意識しましょう。
広告をクリックしたユーザーがLPに訪れた際、広告で見た内容とLPの内容が異なると、ユーザーは混乱し、すぐにページから離脱してしまう可能性が高まります。逆に、広告とLPの内容に一貫性があると、ユーザーは安心してLPを読み進められます。
具体的には、広告で使用しているキャッチコピーや画像と、LPのファーストビューのキャッチコピーや画像を揃えることが効果的です。
また、たとえば「〇〇でお困りのそこのあなた!」という広告での問いかけに対して、LPのファーストビューのキャッチコピーで「△△なあなたには〇〇がおすすめ!」と回答するのも効果的です。
見出しで内容がわかるようにする
LPが縦長の構成になっているため、ユーザーはスクロールしながら情報を読み進めます。
この際、各セクションの「見出し」が重要な役割を果たします。
見出しを見ただけでそのブロックにどのような情報が書かれているのかが瞬時に理解できるように、わかりやすく具体的な見出しをつけましょう。
魅力的な見出しは、ユーザーの興味を引きつけ、本文を読みたいと思わせる効果も期待できます。
『BtoC』か『BtoB』かで欲求が異なる
LPの基本的な構成はBtoC(一般消費者向け)とBtoB(企業向け)で大きく変わりませんが、ターゲットとなるユーザーが商品やサービスに求める欲求には違いがあります。
BtoCの場合、個人の「消費」が中心となるため、ユーザーの感情に訴えかけるようなキャッチコピーや、個人的な欲求を満たすメリットの提示が重要です。
たとえば、脱毛のLPでも、真剣にコンプレックスを解消したいのか、異性からモテたいのかによって、響くキャッチコピーが異なるように。
一方、BtoBの場合、企業の「投資」という側面が強いため、費用対効果や具体的な成果を示す客観的な「エビデンス」が重要視されます。
特に、実際にサービスを導入している有名企業の事例や、数値化された実績などを提示することで、ユーザー(企業の担当者)は安心して導入を検討できます。
どちらのターゲットに向けたLPなのかを明確にし、それぞれの欲求に応じた構成とコンテンツの作成を心がけましょう。
メンテナンスしやすい作りにしておく
LPは一度作ったら終わりではなく、効果検証を行いながら改善を続けていくことが重要です。
そのため、後からコンテンツの修正や追加、ABテストを行う際に、専門知識がなくても比較的簡単にメンテナンスできるような構造にしておくことをおすすめします。
更新性の高いCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を利用したり、制作会社に依頼する場合はメンテナンスのしやすさについても事前に確認しておくと良いでしょう。
複数パターンでテストをする
LPを公開したらそれで終わりではありません。LPで成果を上げるためには、公開後の効果検証とそれに基づいた改善活動(LPO:ランディングページ最適化)が不可欠です。
LPの効果を最大化するためには、複数の異なる構成やデザインのLPを用意し、どちらがより高い成果を上げられるかを比較するABテストを積極的に実施しましょう。
そして、以下のようなさまざまなデータを分析しましょう。
- LPにどれくらいのユーザーが訪れたのか
- どこから流入しているのか
- LP内でどの部分がよく見られているのか
- どこで離脱しているのか
- 最終的なコンバージョン率はどうだったのか
これらのデータをもとに、LPのどの部分に課題があるのかを特定し、改善策を講じることで、より効果的なLPへと育てられるのです。
具体的には次のような要素のパターンをテストし、ターゲットユーザーにとって最も響くLPの形を見つけ出しましょう。
- キャッチコピー
- CTAボタンの色や文言
- コンテンツの配置
LPで成果を上げるには、継続的なテストによる効果検証が欠かせません。
LP制作に役立つツールとは?
LP制作を効率的に進め、より高い成果を目指すために、さまざまなツールを活用しましょう。
ここでは、特におすすめのツールをご紹介します。
LP作成ツール
LP作成ツールを使うと、専門的な知識がなくても直感的な操作でLPを作成できます。
デザインテンプレートが豊富に用意されていたり、ドラッグ&ドロップで要素を配置できたりするため、初心者でも簡単に使えるからです。
このようなノーコードツールを活用すれば、難しいコーディング作業なしでLP制作できるのが最大の魅力。
無料から利用できるツールも多く、LP制作のハードルを大きく下げてくれます。
ノーコードツールのメリット・デメリット
ノーコードツールとは、コードを書かずにLPなどのWebサイトを作成できるツールのことです。
最大のメリットは、プログラミングのスキルがなくても、直感的な操作で簡単にLPを制作できる点。これにより、専門知識がない初心者でもLP制作に挑戦しやすくなります。
また、短時間でLPを公開できるため、スピーディーに施策を実行できます。
一方、デメリットとしては、デザインや機能のカスタマイズに限界がある点です。複雑なデザインや高度な機能を実装したい場合には、専門的な知識が必要になることもあります。
ヒートマップツール
ヒートマップツールは、LPにアクセスしたユーザーのマウスの動きやクリック箇所、スクロール率などを視覚的に分析できるツールです。
ユーザーがLPのどこに興味を持っているのか、どこで迷ったり離脱したりしているのかが「見える化」されるため、LPの課題を発見し、改善策を検討するうえで非常に役立ちます。
たとえば、特定のコンテンツがほとんど見られていない、CTAボタンの手前で多くのユーザーが離脱している、といったデータから、LPの改善ポイントを具体的に特定できます。
PageSpeed Insights

PageSpeed InsightsはGoogleが提供する無料ツールで、LPの表示速度を測定し、改善点を示してくれます。
LPの表示速度はユーザー体験に直結し、遅い場合はユーザーが離脱する原因となります。
PageSpeed InsightsでLPの表示速度をチェックし、改善点を参考に対策を講じることで、ユーザーの離脱を防ぎ、コンバージョン率向上につなげられます。
まとめ
今回は、LP制作で成果を出すための構成や要素の重要性、具体的な制作手順、そして成功のためのポイントについてくわしく解説しました。
LPはただ作れば良いというものではなく、明確な目的設定、ターゲット理解に基づいた構成、そして継続的な効果検証と改善が不可欠です。
LP制作では、以下の3つの構成を必ず押さえておきましょう。
- ファーストビュー
- ボディ
- クロージング
そのうえで、LP制作する際は、以下の7つの要素を意識して作成してみてください。
- キャッチコピー・アイキャッチ
- 行動を促す『CTA』ボタン
- 共感を高める要素
- 商品・サービスの特徴
- 実績・評価・お客様の声
- よくある質問
- 入力フォーム
また、活用できる情報があれば、以下のような要素の追加も検討してみましょう。
- 手順・流れ
- 想い・ストーリー
- 保証・アフターフォロー
この記事でご紹介したLPの構成要素や制作の鉄則、そして役立つツールを参考に、ぜひあなたのビジネスの成果につながるLP制作に挑戦してみてください。 もし、LP制作に行き詰まりを感じたり、より高い成果を目指したい場合は、専門家であるプロに相談することも視野に入れましょう。