- せっかく書いたのに、記事を読んでもらえない
- なかなか検索順位が上がらない
- タイトルの書き方がよくわからない
こんな悩みにお答えします。
何時間もかけてせっかく良い記事を書いても、読んでもらえなければ意味がありません。アクセス数を分析した結果に、うんざりしている人も多いのではないでしょうか。
実は、その原因はタイトルにあるかもしれません。
SEO(検索エンジン最適化)において、タイトルは非常に重要な要素だからです。
この記事では、主に以下の内容についてプロの視点からわかりやすく解説します。
- SEO対策でタイトルが重要な4つの理由
- 5ステップでSEO効果の高いタイトルを作る手順
- WordPressでタイトル設定する2つの方法
- SEOに強いタイトル作成の7つのコツ
- 思わずクリックしたくなるパワーワード一覧(例文あり)
- タイトルを作るときの5つの注意点
- 要注意!タイトル変更で知っておきたいこと
記事を読めば、あなたが書いた記事が多くのユーザーに見てもらえるようになり、アクセスアップや検索順位の向上につながるスキルが身につきます。
ぜひ最後まで読んで、ユーザーにとって魅力的なタイトルを作成しましょう!
タイトル(title)タグとは?
タイトルとは、ウェブページの題名のことです。タイトルタグとは、HTMLというウェブページの言葉で示すものを指します。

ユーザーが検索したときに、検索結果に表示されるのがこのタイトルタグで、記事の内容を伝える役割があります。
『タイトルタグ』と『h1タグ』は異なる
タイトルタグとh1タグは、どちらもページのタイトルを示すものですが、表示される場所と役割が異なります。
タイトルタグは、Googleなどの検索結果画面に表示され、ユーザーがクリックするかどうかを決める大事な要素です。まだWebページを見ていないユーザーに向けて、記事の内容を簡潔に伝えます。
一方、h1タグはWebページの中に表示される見出しです。記事を閲覧しているユーザーに対して、ページ全体の主題を示し、検索エンジン(クローラー)にも記事の主な内容を認識させる役割があります。

そのため、タイトルタグは「ユーザーが検索結果で見るページの名前」、h1タグは「Webページを開いたときに一番大きく表示される見出し」と考えるとわかりやすいです。

SEOではどちらも重要ですが、それぞれ異なる目的で使い分けられます。Webページにアクセスする前のユーザーに記事の魅力を伝えるのがタイトルタグ、Webページにアクセスしたユーザーに記事の内容を理解してもらうのがh1タグといった違いがあるのです。
これらを適切に設定することで、ユーザーの利便性と検索エンジンからの評価の両方を高められます。
SEO対策でタイトルが重要な4つの理由
ウェブサイトのSEO対策において、タイトルは非常に重要な要素です。
なぜなら、以下のような理由があるからです。
- 検索エンジンとユーザーへ内容を伝達できるから
- 検索順位に影響するから
- クリック率(CTR)に影響するから
- 近年は重要度が増しているから
ここでは、SEO対策でタイトルが重要視される4つの理由について解説します。
①検索エンジンとユーザーへ内容を伝達できるから
タイトルは、検索エンジンとユーザーに記事の内容を伝える最初の接点となります。
検索エンジンはタイトルを見て、そのページがどのような情報を含んでいるかを判断し、検索順位を決定する際の参考にします。
一方、ユーザーは検索結果に表示されたタイトルを見て、自分の求めている情報がありそうかどうかを判断します。
内容を的確に表したタイトルは、ユーザーのクリックを促し、ウェブサイトへの誘導につながります。
②検索順位に影響するから
記事のタイトルに含まれるキーワードは、検索エンジンの順位付けに大きく影響します。
Googleのような検索エンジンは、タイトルに含まれるキーワードを分析し、Webページの内容との関連性を評価するからです。
適切なキーワードをタイトルに含めることで、設定したキーワードで検索したユーザーに対して、あなたのWebページが検索結果の上位に表示されやすくなります。
これは、SEO対策において非常に重要なポイントであり、多くのユーザーに記事を見てもらうための第一歩となります。タイトルの設定は、検索上位表示を目指すうえで欠かせない要素の一つなのです。
③クリック率(CTR)に影響するから
検索結果ページでユーザーが最初に目にするのは、タイトルとメタディスクリプションです。
特に、魅力的でわかりやすいタイトルを設定することで、ユーザーの興味を引きつけ、「この記事を読んでみたい」と思わせることができます。
これにより、クリック率(CTR)の向上につながります。高いクリック率は、検索エンジンからの評価を高める要素の一つとも考えられており、SEOにおいても有利に働きます。
タイトルは、単に内容を示すだけでなく、ユーザーに行動を促すための重要な要素と言えるでしょう。
④近年は重要度が増しているから
近年、ウェブサイトのSEO対策においてタイトルの重要度がますます高まっています。
なぜなら、メタディスクリプションやメタキーワードのSEOへの直接的な影響が以前ほどではなくなったからです。
そのため、現在ではコンテンツの内容を端的に表すタイトルが、検索エンジンとユーザーの両方にサイトの内容を伝えるうえで非常に重要な役割を担っています。
タイトル変更は、他のSEO施策に比べて手間がかからず、効果が出るまでのスピードも速い傾向にあるため、まずはタイトルを見直してみることをおすすめします。また、タイトルだけでなく、記事コンテンツ自体の質を高めることも、SEOで上位表示を目指すうえでは非常に重要です。
魅力的なタイトルでユーザーを引きつけ、質の高いコンテンツでユーザーを満足させることが、ウェブサイト成功の鍵となります。
【5ステップ】SEO効果の高いタイトル作成の手順
SEO効果の高いタイトルを作成するためには、いくつかの具体的な手順を踏みましょう。
闇雲にタイトルをつけても、期待する効果は得られません。
ここでは、効果的なタイトル作成のための5つのステップを解説します。
- 【ステップ1】対策キーワードを決める
- 【ステップ2】関連性の高いキーワードを取り入れる
- 【ステップ3】キーワード同士を自然につなげる
- 【ステップ4】競合サイトとの差別化ポイントを探る
- 【ステップ5】作成したタイトルの文字数を確認する
これらの手順に沿ってタイトルを作成することで、検索エンジンに評価されやすく、ユーザーのクリックを促す魅力的なタイトルを作成できます。それぞれのステップを実践し、タイトル作成にぜひ役立ててください。
【ステップ1】対策キーワードを決める
SEO効果の高いタイトルを作成する最初のステップは、対策キーワードを明確に決めることです。
対策キーワードとは、ユーザーがGoogleなどで情報を検索するときに使用すると考えられる単語やフレーズを指します。これらのキーワードをタイトルに含めることで、検索エンジンはその記事がどのような内容について書かれているかを正確に理解し、関連性の高い検索結果で表示されやすくなります。
キーワード選定時には、検索ボリューム(そのキーワードがどれくらい検索されているか)も考慮しましょう。ただし、検索ボリュームが多いキーワードは多くの人に見てもらえる可能性が高まりますが、競合も多くなります。
一方で、検索ボリュームは少なくても、特定のニーズを持つユーザーが検索するようなキーワード(ロングテールキーワード)を選ぶと、ライバルが少なく、コンバージョンにつながりやすい場合があります。
【ステップ2】関連性の高いキーワードを取り入れる
対策キーワードを決めたら、次にサジェストキーワードや関連キーワードを取り入れましょう。
サジェストキーワードとは、Googleなどの検索窓にキーワードを入力した際に、自動的に表示される関連キーワードのことで、ユーザーの検索履歴やトレンドを反映します。

一方、関連キーワードは、Google検索結果の下などに表示され、過去の検索データやWebサイトの情報を基に生成されます。

これらのキーワードは、多くのユーザーが対策キーワードと一緒に検索している可能性が高いため、タイトルの作成に非常に役立ちます。関連性の高いキーワードを含めることで、より多くのユーザーの検索意図に応えるタイトルになり、流入の増加が期待できます。
サジェストキーワードを調べる方法はいくつかあります。Google検索窓での表示はもちろん、関連キーワード取得ツールなどを活用するのも効果的です。
誰でも気軽に取り組める方法について、3つご紹介します。
シークレットモードで対策キーワードを入力する

シークレットモードは、ブラウザの閲覧履歴や検索履歴、Cookieなどを残さずにインターネットを閲覧できる機能です。
これは、ユーザーの過去の行動履歴に基づいた「パーソナライズド検索」の影響を避けるために役立ちます。
つまり、シークレットモードでの検索は、ユーザー個々に合わせた検索結果が表示されないため、正確な検索順位や対策キーワードでの一般的な検索結果を確認したい場合に活用できるのです。
ただし、シークレットモードでも位置情報の影響は受けますので注意が必要です。
Googleキーワードプランナーを使う(無料)

Googleキーワードプランナーは、Googleが無料で提供するキーワード調査ツールです。信頼性が高く、SEO対策やリスティング広告など、Webマーケティングにおいて広く活用されています。
このツールを使うことで、特定のキーワードが月にどれくらい検索されているか(検索ボリューム)や、関連するキーワードなどを調べられます。新しいキーワードを見つけたり、既存のキーワードの検索ボリュームや予測データの確認にも役立ちます。
Google広告のアカウントがあれば無料で利用できるため、広告出稿しない場合でもキーワード調査ツールとして活用できます。
ただし、無料で使用するときは、検索ボリュームが大まかな範囲(1000~1万、1万~10万など)でしか確認できない点に注意しましょう。
ラッコキーワードを使う(無料)

ラッコキーワードは、無料で使えるキーワード分析ツールです。サジェストキーワードや関連キーワードを簡単に調べることができ、SEO対策やコンテンツ制作に役立ちます。
キーワードを入力するだけで、関連性の高いキーワード候補が一覧で表示されるため、記事のテーマや見出しのアイデア探しに便利です。
無料版でも多くの機能を利用できますが、以下のように利用回数には制限があります。
- 検索回数は1日5回(アカウント登録すれば1日50回)
- キーワードの検索ボリュームは取得不可
より詳細な分析や多くの機能を使いたい場合は、比較的リーズナブルに使える有料版もおすすめです。
【ステップ3】キーワード同士を自然につなげる
対策キーワードとサジェストキーワードを選んだら、それらのキーワードを自然な文章でつなげましょう。
単にキーワードを羅列するだけでは、読みにくく不自然なタイトルになってしまいます。ユーザーがタイトルを見たときに、記事の内容がスムーズに理解できるように、キーワードを違和感なく組み合わせることが重要です。
たとえば、「筋トレ 食事 タイミング」というキーワードでタイトルを作成する場合、「筋トレ効果の最大化には食事が肝心!タイミングについて徹底解説!」のように、キーワードを自然な文章の中に組み込むことを目指します。
接続詞や助詞を適切に使い、読者が「この記事を読んでみたい」と思えるような魅力的な文章になるように工夫しましょう。
キーワードを詰め込みすぎるあまり、不自然な日本語にならないように注意が必要です。あくまでもユーザーにとって読みやすい、理解しやすいタイトルであることを意識してください。
【ステップ4】競合サイトとの差別化ポイントを探る
タイトルを作成する際は、競合サイトのタイトルも必ず確認しましょう。
同じキーワードで検索したときに上位表示されているサイトのタイトルを分析することで、どのようなタイトルがユーザーに響いているのか、どのような表現が多いのかを把握できるからです。
そのうえで、あなたの記事ならではの強みや独自性をタイトルでアピールし、競合サイトとの差別化をはかることが重要です。
《以下の例文を図解できれば、イメージとして挿入》
たとえば、以下のような記事の内容で競合サイトよりも優れている点があれば、それをタイトルに含めることで、ユーザーの目を引くことができます。
- 網羅性
- 専門性
- 最新情報
- 具体的な事例 など
競合と同じようなタイトルでは、ユーザーに選んでもらいにくくなる可能性があります。あなたの記事が『なぜ他の記事よりも優れているのか?』を考え、そのポイントをタイトルに盛り込むようにしましょう。
差別化ポイントを明確にすることで、ユーザーはあなたの記事を選ぶ理由を見つけやすくなるのです。
【ステップ5】作成したタイトルの文字数を確認する
最後に、作成したタイトルの文字数を確認しましょう。
タイトルが長すぎると、検索結果画面で途中で切れてしまい、ユーザーに内容が完全に伝わらなくなってしまいます。逆に短すぎると、記事の内容を十分に伝えきれない可能性があります。

一般的に、検索結果で適切に表示されるタイトルの文字数は、パソコンでは約30文字程度としましょう。スマートフォンではもう少し長く表示される傾向があります。
この文字数を意識してタイトルを作成することで、ユーザーはタイトル全体を見ることができ、記事の内容を正しく判断しやすくなります。
ただし、文字数にこだわりすぎるあまり、キーワードが漏れてしまったり、不自然なタイトルになってしまったりしないように注意しましょう。あくまでユーザーにとってわかりやすいタイトルであることを最優先に、文字数を調整してください。
WordPressでタイトル設定する2つの方法
WordPressを利用してウェブサイトやブログを運営している場合、SEOタイトルを設定する方法は主に2つあります。
ここでは、それぞれの方法について解説します。
Classic Editor(クラシックエディター)で設定する方法
ClassicEditorを使用している場合、投稿画面のタイトル入力欄に記事のタイトルを入力することで、自動的にタイトルタグとして設定されます。

上図のように、投稿を編集する画面の上部にある「タイトルを追加」という入力フィールドに、SEOを意識したタイトルを入力しましょう。このタイトルがウェブページのタイトルタグとして反映され、検索結果に表示されることになります。
基本的なタイトル設定であれば、この方法で十分対応できます。設定したタイトルが実際にどのように表示されるか、公開後に検索結果で確認しておきましょう。
Gutenberg(グーテンベルク)で設定する方法
WordPressの新しいエディターであるGutenbergを使用している場合も、ClassicEditorと同様に、記事のタイトル入力欄にタイトルを入力することでSEOタイトルが設定されます。

上図のように、投稿編集画面を開くと一番上に大きな文字で表示されるタイトル入力エリアがありますので、そこに設定したいタイトルを入力してください。
この入力エリアに入力された内容が、Webページのタイトルタグとして扱われます。
入力が終わったら、画面右上の「公開」または「更新」ボタンをクリックすることで、タイトルがウェブサイトに反映されます。
SEOに強いタイトル作成の7つのコツ
SEOに強いタイトルを作成するには、いくつかのコツがあります。
具体的には、以下の7つです。
- ユーザーニーズを的確に把握する
- 内容を端的に表現する
- ユーザーが検索するキーワードを盛り込む
- キーワードを文頭(左側)に配置する
- 数字や記号を活用する
- メタディスクリプションとも連携させる
- パワーワード(魅力的な言葉)を活用する
これらのコツを押さえることで、検索エンジンからの評価を高め、ユーザーのクリックを促す魅力的なタイトルを作成できます。
それでは、順にチェックしていきましょう。
①ユーザーニーズを的確に把握する
効果的なタイトルにするには、ユーザーがどのような情報を求めているのか、そのニーズを正確に理解することが大切です。
たとえば、「カレー 作り方」というキーワードで検索するユーザーは、一般的なカレーの作り方を知りたいのか、手間暇かけたスパイスカレーの作り方探しているのかなど、さまざまな意図が考えられます。

実際に調べてみると、上記のキーワードでは一般的なカレーの作り方が求められているのは一目瞭然ですよね。ここでは、手の凝ったスパイスカレーのレシピに勝ち目はありません。
このように上位表示されている競合サイトのタイトルや記事の内容を参考にすることで、ユーザーがどんな情報に関心を持っているのか、どんな悩みを解決したいのかを把握できます。
ユーザーのニーズに合った言葉をタイトルに含めることが、記事をクリックしてもらうために重要です。
②内容を端的に表現する
タイトルの役割は、記事の内容をユーザーに正確かつ端的に伝えることです。
ユーザーは検索結果に表示されたタイトルを見て、自分の求めている情報がそのページにあるかどうかを判断します。そのため、タイトルは記事の主題や最も重要なポイントを簡潔に表現する必要があります。
曖昧な表現や、記事の内容と関係のない情報は避け、読者がタイトルを見ただけで「この記事には知りたい情報がありそうだ」と感じられるように工夫しましょう。
具体的な数字やメリットを盛り込むことも、内容を端的に伝える上で有効な方法です。簡潔でありながらも、記事の魅力が伝わるようなタイトルを目指しましょう。
③ユーザーが検索するキーワードを盛り込む
手順でもお伝えしましたが、SEOにおいてタイトルにユーザーが実際に検索するキーワードを盛り込むことは欠かせません。
なぜなら、検索エンジンはタイトルに含まれるキーワードを読み取り、その記事がどのような検索クエリに関連しているかを判断するからです。ユーザーがよく使うキーワードをタイトルに含めることで、あなたの記事が検索結果に表示される可能性が高まります。
キーワードを選定する際は、ユーザーの検索意図を考慮することが大切です。どのような情報を求めているユーザーがそのキーワードで検索するのかを想像し、そのニーズに応えるキーワードをタイトルに含めましょう。
主要なキーワードは必ず含めるようにし、関連性の高いサブキーワードも効果的に配置することを検討します。
④キーワードを文頭(左側)に配置する
タイトルに含まれるキーワードは、できるだけ文頭、つまりタイトルの左側に配置することが推奨されています。
これは、ユーザーがタイトルを見る際に、左から順に情報を読み進める傾向があるためです。文頭に重要なキーワードを配置することで、ユーザーはタイトルを見た瞬間に記事のテーマを素早く理解できます。右側に配置すると、検索結果に表示されずに省略されてしまうため、伝えたい内容が伝えられないリスクも。
また、検索エンジンもタイトルの前半部分をより重視すると言われているからです。主要な対策キーワードをタイトルの冒頭に置くことで、検索エンジンに記事の関連性を強くアピールでき、検索順位に良い影響を与える可能性があります。
ただし、不自然な日本語にならないように注意し、キーワードを詰め込みすぎるのは避けましょう。
⑤数字や記号を活用する
タイトルに数字や記号を活用することは、ユーザーの目を引き、クリック率を向上させるために非常に効果的です。
たとえば、数字は以下のように記事の構成や内容の具体性を示すことができ、ユーザーは記事を読むことで何が得られるかをイメージしやすくなります。
- 「5つの方法」
- 「3ステップ」
- 「99%」
また、【】(墨付き括弧)や『!』、『?』などの記号は、タイトルを視覚的に際立たせ、他のタイトルとの差別化をはかるのに役立ちます。特に【】は、重要なキーワードや補足情報を目立たせたい場合に有効です。
これらの数字や記号を効果的に使うことで、タイトルの視認性が向上し、ユーザーの興味を引きつけやすくなります。ただし、使いすぎると逆に読みにくくなることもあるため、適度に活用することが大切です。
⑥メタディスクリプションとも連携させる
メタディスクリプションとは、検索結果に表示されるタイトルの下に表示される記事の概要説明文のことです。

タイトルとメタディスクリプションは連携させて作成しましょう。
タイトルで提示した内容を、メタディスクリプションで補足説明したり、記事を読むことで得られるメリットを具体的に示したりすることで、ユーザーはより記事の内容を理解しやすくなり、クリックへのハードルが下がるからです。
魅力的なタイトルとわかりやすいメタディスクリプションの組み合わせは、クリック率向上につながります。
⑦パワーワード(魅力的な言葉)を活用する
ユーザーの興味を引きつけ、「この記事を読みたい」と思わせるためには、タイトルにパワーワード(魅力的でインパクトのある言葉)を活用することも効果的。
「決定版」「最新」「簡単」「限定」「お得」といった言葉は、ユーザーの感情に訴えかけ、クリックを促す力があります。これらのパワーワードをタイトルに含めることで、他の記事との差別化をはかり、ユーザーの注意を引くことができます。
ただし、パワーワードを使いすぎるのは逆効果になることも。記事の内容と関連性のない言葉を使ったり、過度に煽るような表現を使ったりすると、ユーザーの信頼を失う可能性があります。
記事の内容を正確に反映した上で、ユーザーの関心を引くようなパワーワードを効果的に活用しましょう。
次項では、ユーザーが思わずクリックしたくなるようなパワーワードについてお伝えします。
【例文あり】思わずクリックしたくなるパワーワード一覧
実際に弊社のウェブライターも活用しているパワーワードについてご紹介します。
タイトル作成に役立つパワーワード一覧は、下表を参考にしてみてください。
カテゴリ | パワーワード例 | 使い方・効果 |
緊急性・限定性 | 今だけ・期間限定・急げ・必見・速報・ついに・終了間近 | 読者の「今読まなきゃ」という行動を促す |
数字・具体性 | ○選・○個・○%・○日で・○年使って分かった | 数字を入れると説得力と安心感が増す |
悩み解決・共感 | なぜ・どうして・失敗しない・知らなきゃ損・やってはいけない・間違いだらけ | 読者の疑問や不安に寄り添いクリックを誘う |
ベネフィット(得) | 劇的に変わる・○倍速・簡単・楽に・無料・コスパ最強 | 「得しそう」と思わせると開かれやすい |
希少・意外性 | 知らなかった・まさか・裏技・衝撃の・プロだけが知る・盲点 | 「え?何それ?」という好奇心を刺激 |
ランキング・比較 | おすすめ○選・人気順・比較表・ランキング・最強はこれ | 商品紹介や選び方記事に有効 |
専門性・信頼感 | 医師が教える・プロが選ぶ・公式・データで検証・根拠あり | 権威性を出して信頼を得たい時に |
ターゲット明示 | 初心者向け・40代女性に人気・主婦必見・独学OK | 読者に「これは自分向け」と思わせる |
煽り・刺激 | 知らないと損・失敗する人の特徴・やりがちNG・無意識にやってない? | 適度な刺激で注意を引く(※過激すぎ注意) |
疑問形・誘導 | 知ってますか?・あなたは大丈夫?・○○の違いとは? | 興味を持たせて続きを読ませる |
これらのパワーワードをうまく組み合わせることで、次のようなタイトルを作成できます。
タイトル例 | 使用したパワーワードカテゴリ |
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ただし、不自然な文章になったり、ユーザーを著しく煽ったりするのはおすすめできません。
ぜひタイトル作成の参考にしてみてくださいね。
タイトル作成時の5つの注意点
SEO効果の高いタイトルを作成するためには、次の5点に注意して作成しましょう。
- 誤字脱字は避ける
- キーワード詰め込みすぎない
- 記事の内容と異なるタイトルは設定しない
- 他ページとの重複ワードを避ける
- タイトルよりも記事の内容を重視する
これらの点を見落としてしまうと、タイトルの効果が半減したり、かえってSEOに悪影響を与えかねません。
適切にタイトルを作成し、より効果的なSEO対策につなげるために、それぞれチェックしておきましょう。
①誤字脱字は避ける
タイトルにおける誤字脱字は、ウェブサイトの信頼性を大きく損なう可能性があります。
ユーザーは検索結果に表示されたタイトルを見て、そのウェブサイトが信頼できる情報を提供しているかどうかを判断するからです。タイトルに誤字脱字があると、「このサイトの情報は正確ではないのではないか?」という疑問を抱かれ、クリックをためらわれる原因になります。
また、誤字脱字は検索エンジンが記事の内容を正確に理解するのを妨げる可能性も否定できません。
タイトルを作成した後は、必ず複数回見直し、誤字脱字がないかを丁寧に確認しましょう。文章に違和感がないか、自分自身で読み上げるのも効果的です。
②キーワード詰め込みすぎない
SEOを意識するあまり、タイトルに対策キーワードを不自然なほど詰め込むのは逆効果です。
キーワードを過度に羅列すると、タイトルが読みにくくなり、ユーザーに記事の内容が正確に伝わりにくくなります。また、検索エンジン(特にGoogle)は、不自然なキーワードの詰め込みを低品質なコンテンツやスパム行為と判断する可能性があるからです。検索順位が下がってしまうリスクも考えられます。
キーワードは適切に選び、タイトルの中に自然な形で組み込むようにしましょう。ユーザーが読んだときにスムーズに理解できる、自然な日本語のタイトルを作成することが重要です。
キーワードの数よりも、キーワードがタイトルの内容とどれだけ関連性が高く、自然に配置されているかを意識しましょう。
③記事の内容と異なるタイトルは設定しない
記事の内容と大きく異なるタイトルを設定することは絶対に避けましょう。
タイトルは、読者に対して記事の内容や主題を正確に伝えるための重要な役割を果たします。
もしタイトルと記事の内容に乖離があると、ユーザーは記事を開いた瞬間に「期待していた情報と違う!」と感じ、すぐにサイトから離れてしまうでしょう。これはユーザーエクスペリエンスの悪化につながり、ウェブサイトの信頼性を損ないます。
検索エンジンも、記事のタイトルと内容の一致度を評価しているため、乖離が大きい場合は検索順位に悪影響を与える可能性があります。
魅力的でクリックしたくなるようなタイトルを作成することは重要ですが、それ以上に記事の内容を正確に反映していることが不可欠です。
④他ページとの重複ワードを避ける
ウェブサイト内に複数の記事がある場合、それぞれのタイトルで同じようなキーワードを繰り返し使うのは避けましょう。
なぜなら、タイトルが重複していると、検索エンジンがそれぞれのページのコンテンツの違いを正確に判断しにくくなり、結果としてウェブサイト全体のSEO評価が分散してしまう可能性があるからです。これを「カニバリゼーション」と呼びます。
キーワードのカニバリゼーションが発生すると、特定のキーワードで狙ったページが上位表示されにくくなったり、ウェブサイト全体の検索順位が低下したりする恐れがあります。
各ページのタイトルは、それぞれの記事の内容に合わせて固有のキーワードを含めるように意識しましょう。これにより、検索エンジンは各ページの専門性を正しく認識し、適切な検索結果で表示してくれる可能性が高まります。
⑤タイトルよりも記事の内容を重視する
たしかに魅力的なタイトルを作成することは、ユーザーの関心を惹きつけ、記事への導入として効果的でしょう。
しかし、タイトルだけでユーザーを惹きつけても、記事の内容が伴っていなければ意味がありません。
ユーザーはタイトルに興味を持って記事をクリックしますが、その後の満足度は記事のコンテンツの質によって決まります。内容の薄い記事や、ユーザーが求めている情報が得られない記事では、ユーザーはすぐに他のサイトへ移動してしまうでしょう。
高品質なコンテンツは、ユーザーの滞在時間を長くし、満足度を高め、結果的に検索エンジンからの評価向上にもつながります。
タイトルはあくまでも記事への入り口。
最も重要なのはユーザーの問題を解決したり、価値ある情報を提供したりする記事の内容そのものです。魅力的でクリックを促すタイトルを作成することも大切ですが、それ以上にユーザーにとって有益で質の高いコンテンツを作成することに注力することが、長期的なSEO成功の鍵となります。
【要注意】タイトル変更で知っておきたいこと
ウェブサイトの記事タイトルは、公開した後でも変更することができます。しかし、タイトルの変更にはいくつか知っておくべき点があります。
安易なタイトル変更は、かえってSEOに悪影響を与えたり、一時的に検索順位が変動したりする可能性があるため注意が必要です。
ここでは、タイトル変更を検討する際に理解しておくべきポイントについて解説します。
タイトル変更の適切なタイミングとは?
タイトルの変更を検討する適切なタイミングはいくつかあります。
たとえば、記事を公開してから一定期間が経過しても検索順位が上がらない場合や、狙ったキーワードでユーザーからの流入が少ない場合です。
記事の内容を大幅にリライトしたり、最新情報に更新したりした場合も、内容に合わせてタイトルを変更することで、ユーザーに最新の情報であることが伝わりやすくなります。
また、競合サイトのタイトルや検索結果のトレンドに変化があった場合も、自身のタイトルの見直しを検討するタイミングと言えるでしょう。
ただし、頻繁なタイトル変更は検索エンジンを混乱させる可能性もあるため、やみくもに変更するのではなく、データ分析に基づいて慎重に判断しましょう。
タイトル変更にはリスクが伴う
タイトルを変更すると、SEO効果を高める可能性がある一方で、一時的に検索順位が大きく変動するリスクも伴います。
理由としては、検索エンジンが新しいタイトルを再評価し、記事の内容との関連性を再認識するのに時間がかかるためです。
場合によっては、以前よりも順位が下がってしまう可能性もゼロではありません。特に、既に安定した検索順位を獲得している記事のタイトルを変更する場合は、慎重な判断が必要です。
タイトル変更を行うときは、事前に現在の検索順位や流入キーワードなどを記録しておき、変更後の影響をしっかりと計測することが大切です。リスクを理解したうえで、効果が期待できる場合にのみタイトル変更を行いましょう。
上位記事をリサーチしたうえでタイトルを決めよう
タイトルを決定する際には、必ず上位表示されている競合記事のタイトルをリサーチしましょう。
同じキーワードで検索した際にどのようなタイトルが表示されているかを確認することで、ユーザーがどのような情報に興味を持っているのか、どのような表現が効果的かのヒントを得られます。
仮に、あなたが今作成している記事が競合サイトの2位に位置している場合、その記事をクリックする可能性があるユーザーは、1位のタイトルを見てクリックしなかったか、クリックしたものの満足できなかったユーザーかもしれません。そのようなユーザーに対して、あなたの記事を選ぶ理由を明確に伝える魅力的なタイトルを作成する必要があります。
競合と同じような無難なタイトルではなく、あなたの記事ならではの強みや独自性をアピールできるタイトルを検討しましょう。

たとえば、「〇〇の付け方徹底解説」という一般的なタイトルが多い中で、「競合と差がつく!〇〇の付け方【初心者でも簡単】」のように、具体的なメリットやターゲットを明確に示すことで、ユーザーの興味を引きつけ、クリック率の向上につながる可能性があります。
上位記事のタイトルを参考にしつつも、差別化ポイントを意識した魅力的なタイトルを作成を心がけましょう。
SEOタイトルに関するよくある質問
ここでは、SEOタイトルについてよくある疑問とその回答をまとめました。
タイトルに関する疑問を解消し、より効果的なタイトル作成に役立ててください。
パソコンとスマホでは表示される文字数は異なりますか?
パソコンとスマホでは、検索結果に表示されるタイトルの文字数が異なります。
一般的に、パソコンでは30文字程度、スマホでは30~40文字程度が表示されます。どちらのデバイスでもタイトルが表示されるように、30時程度で簡潔にまとめることをおすすめします。
もちろん、必ずしもタイトル全文を表示させる必要はありません。
しかし、検索してきたユーザーの目に留まってほしい対策キーワードや魅力的な部分は、表示されやすい前半部分に配置することを意識すると良いでしょう。
タイトルは何回まで変更できますか?
タイトルを変更すること自体に回数制限はありません。技術的には何度でもタイトルを変更できます。
しかし、頻繁なタイトル変更は推奨されません。
前述したように、タイトルを変更すると検索エンジンの評価に影響を与え、一時的に検索順位が不安定になる可能性があるからです。また、ユーザーにとっても、同じ記事なのに頻繁にタイトルが変わると混乱を招きかねません。
タイトル変更は、記事の内容を大きく更新した場合や、データ分析に基づいて効果が見込めると判断した場合など、必要最小限に留めましょう。やみくもな変更は避け、計画的に行うことが重要です。
タイトル変更後のSEO効果はどれくらいで反映されますか?
タイトル変更後のSEO効果が検索結果に反映されるまでの時間は、様々な要因によって異なります。
早ければ数日から1週間程度で変化が見られることもありますが、数週間から1ヶ月以上かかる場合もあります。タイトル変更後は、焦らずにしばらく様子を見て、検索順位やクリック率の変化を継続的に追跡することが重要です。
検索エンジンのクロールの頻度や、ウェブサイトの規模、競合状況などによって反映されるまでの時間は変動するからです。
タイトルを変更したからといって、すぐに検索順位が大きく変動するわけではないことを理解しておきましょう。
もし長期間経過しても効果が見られない場合は、さらに分析を行い、必要に応じて他のSEO施策を検討する必要があるでしょう。
まとめ
今回は、SEO効果の高いタイトルの付け方について解説しました。
タイトルは、検索エンジンに記事の内容を伝え、ユーザーのクリックを促すための非常に重要な要素です。
適切なキーワードを選定し、ユーザーの検索意図に沿った魅力的なタイトルを作成することで、検索順位の向上やアクセス数の増加につながります。
効果的なタイトルを作成する5つのステップは、以下のとおりです。
- 【ステップ1】対策キーワードを決める
- 【ステップ2】関連性の高いキーワードを取り入れる
- 【ステップ3】キーワード同士を自然につなげる
- 【ステップ4】競合サイトとの差別化ポイントを探る
- 【ステップ5】作成したタイトルの文字数を確認する
また、SEOに強いタイトルを作成するには、次の7つのコツを押さえておきましょう。
- ユーザーニーズを的確に把握する
- 内容を端的に表現する
- ユーザーが検索するキーワードを盛り込む
- キーワードを文頭(左側)に配置する
- 数字や記号を活用する
- メタディスクリプションとも連携させる
- パワーワード(魅力的な言葉)を活用する
これらの知識を活かすことで、あなたのウェブサイトやブログ記事はより多くの人に見てもらえるようになり、SEOの成果を大きく向上させることができるでしょう。
不本意にSEO効果を下げないためにも、以下の注意点も押さえておきましょう。
- 誤字脱字は避ける
- キーワード詰め込みすぎない
- 記事の内容と異なるタイトルは設定しない
- 他ページとの重複ワードを避ける
- タイトルよりも記事の内容を重視する
ぜひこの記事を参考に、SEO効果の高いタイトルを作成し、一人でも多くのユーザーに選ばれるようになりましょう!