- リスティング広告のNGキーワードについてくわしく知りたい
- NGキーワードについて具体的な対策ってあるの?
- 広告審査に落ちてしまって困っている…
こんな悩みにお答えします。
特に、アフィリエイトでリスティング広告を運用する際に、「NGキーワードとは何か」「どのような注意点があるのか」を知ることは、広告効果を大きく左右します。
もしNGキーワードを知らずに広告を出稿してしまうと、広告の表示回数が減ったり、最悪の場合、広告配信が停止されたりする可能性もあるからです。
「得られるはずだった報酬がゼロになった…」ということも珍しくありません。
そこで、この記事では以下の内容についてくわしく解説します。
- リスティング広告の基礎知識
- リスティング広告で使ってはいけないNGキーワードの具体例
- NGキーワードを回避して広告効果を高める3つの対策
- NGキーワードを除外設定する方法
- 出稿前にチェック!キーワード以外に注意すべき5つのポイント
この記事を読めば、リスティング広告を運用するのに必須の知識が身に付きます。
また、リスティング広告のパフォーマンスを改善し、より効果的な運用ができるようになりますので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
リスティング広告の基礎知識

リスティング広告とは、ユーザーが検索エンジンで検索したキーワードに応じて、検索結果画面に表示されるテキスト形式の広告です。
ユーザーがまさに求めている情報に関連した広告が表示されるため、購買や申し込みなどのコンバージョンにつながりやすい特徴があります。
画像や動画を使うディスプレイ広告とは異なり、テキストだけで情報を伝えるため、どのようなキーワードを組み合わせて広告を表示させるかが大切です。
なお、リスティング広告は入札金額が大きい広告から順に表示されます。費用が発生するのはクリックされたときだけなので、出稿するだけでは課金されません。
うまく活用できれば大きな成果につなげやすいリスティング広告ですが、具体的にどのようなメリットがあるのかについてもご紹介します。
リスティング広告の3つのメリット
リスティング広告には、ビジネスにおいて大きな効果が期待できる具体的なメリットがいくつか存在します。
ここでは、特に重要な3つのメリットは、以下のとおりです。
- SEO対策をしなくても良い
- 細かいターゲティングで訴求力を高められる
- 広告費を簡単に調整できる
それぞれくわしく解説していきます。
①SEO対策をしなくても良い
リスティング広告は、出稿すればすぐに検索結果の上位に表示させられます。
Webサイトを上位に表示させるには、通常は『SEO対策』という専門的な手法が必要となり、どうしても時間がかかります。SEO対策とは、ユーザーが検索するキーワードの意図を理解し、そのニーズに応える記事を作成・改善していくことです。
しかし、リスティング広告を活用すれば、この時間と労力をかけずに、すぐにユーザーの目に触れる位置に広告が表示されるため、即効性が期待できるメリットがあります。
②細かいターゲティングで訴求力を高められる
リスティング広告には、細かくターゲティングできるメリットもあります。
自分で選んだキーワードに基づいて広告を出稿できるため、自社の製品やサービスに興味を持つ層へピンポイントでアプローチできます。
さらに、性別、地域、年齢、興味関心といった詳細な属性情報や、過去のWebサイト訪問履歴、使用しているデバイスなど、さまざまな条件で配信を絞り込む設定もできます。
これにより、より効果的に訴求力を高め、無駄な広告費を抑えながら効率的な広告運用が実現するのです。
③広告費を簡単に調整できる
リスティング広告の運用では、広告費の設定や配信状況を管理画面から手軽に調整できるメリットもあります。
たとえば、自社の都合に合わせて広告の配信を一時的に停止したり、必要に応じてすぐに再開したりすることも簡単にできます。そして設定を変更した後は、すみやかに検索結果に広告が表示されます。
また、管理画面では広告の運用状況をリアルタイムで確認できるため、実績に基づいて予算や配信設定を柔軟に調整することが可能です。
これにより、費用対効果を常に最適化しながら、効率的な広告運用が実現します。
リスティング広告におけるNGキーワードとは?
リスティング広告におけるNGキーワードとは、広告を出稿する際に使用が禁止されている、または推奨されないキーワードのことです。
これらのキーワードを広告に含めると、広告が審査に通らず表示されない、あるいは表示されても予期せぬトラブルやリスクが発生する可能性があります。
具体的には、特定の業界ガイドラインに違反する表現や、他社の商標権を侵害するようなキーワード、ユーザーに誤解を与える可能性のある情報などがNGキーワードとして挙げられます。
これらの不適切なキーワードを避けることは、スムーズな広告運用と広告効果の最大化のために欠かせません。
【具体例】リスティング広告で使ってはいけないNGキーワード
リスティング広告を出稿する前には、NGキーワードの具体例についてしっかり把握しておきましょう。
なぜなら、上述したようにNGキーワードを誤って使用すると、広告が表示されなかったり、最悪の場合、アカウント停止になったりする可能性など、さまざまなリスクに見舞われるからです。
たとえば、リスティング広告を介して発生したアフィリエイト報酬があったとしても、NGキーワードが原因で広告主から承認されなかったというケースもあります。
では、具体的にどのようなキーワードがNGとされているのか、その種類と注意点について一緒にチェックしていきましょう。
広告主が指定するNGキーワード
アフィリエイト広告を扱う場合、広告主によっては独自にNGキーワードを設定していることがあります。
これらのNGキーワードは、広告主のブランドイメージの保護や競合との差別化のために定められています。
対策としては、出稿前に広告案件の詳細を必ず確認し、NGキーワードとして何が指定されているかを把握しておきましょう。
たとえ他のキーワードと組み合わせて使用した場合でも、NGキーワードが含まれていればリスティング広告として出稿できません。指定されたNGキーワードを確実に避け、適切なキーワードを選んで絞り込みましょう。
そもそもリスティング広告を出稿できないケースに要注意

アフィリエイトサービスを利用する際、上図のように「リスティングNG」と表記されたプログラムを目にすることがあります。これは、キーワードの種類に関わらず、リスティング広告を出すこと自体が禁止されている案件を指します。
リスティング広告を普段から利用しているウェブサイトでアフィリエイトサービスを扱う場合は、「リスティングNG」と記載されたプログラムは避けましょう。
万が一、「リスティングNG」のプログラムに登録し、リスティング広告経由で成果が発生したとしても、その報酬は認められません。
せっかくの努力が無駄にならないように、アフィリエイト提携を結ぶ前に、その案件が「リスティングNG」に該当しないか、必ず確認するようにしましょう。
他社の会社名や登録されている商標名
他社の会社名や登録されている商標名を、無断でリスティング広告のキーワードとして使用することも避けましょう。
なぜなら、商標権の侵害にあたる可能性があり、法的なトラブルに発展するリスクがあるからです。
特に競合他社の社名や商品名をキーワードとして設定すると、不正競争とみなされることもあります。
広告出稿するときは自社の商品・サービスと直接関連がなくても、他社の固有名詞や商標名はNGキーワードとして認識し、使用しないよう注意しましょう。
著作権を侵害するおそれのある言葉
著作権を侵害するおそれのある言葉も、リスティング広告のNGキーワードとして注意が必要です。
アニメや漫画のキャラクター名、有名な作品のタイトルやセリフなど、著作権で保護されているコンテンツを無許可で広告に使用すると、著作権侵害にあたる可能性があります。
これにより、広告の差し止めや損害賠償請求といった法的な問題に発展するリスクがあるのです。
広告文やキーワードを選ぶ際には、他者の知的財産権を尊重し、著作権侵害の恐れがないか十分に確認しておきましょう。
客観的な根拠がない最上級表現
リスティング広告では、以下のような客観的な根拠のない最上級表現の使用は禁止されています。
- 「日本一」
- 「世界一」
- 「世界最高」
- 「業界No.1」
- 「売上No.1」
- 「実績No.1」
- 「最安値」
これらの表現は、消費者を誤解させる可能性があり、景品表示法などの法律に抵触する恐れがあるからです。
もし、これらの表現を使用したい場合は、必ず明確で客観的なデータや調査結果に基づいた根拠を明示する必要があります。根拠が不十分なまま最上級表現を用いると、広告審査に落ちるだけでなく、広告停止や法的措置のリスクも伴います。
広告文を作成する際は、誇張した表現を避け、事実に基づいた適切な言葉を選ぶよう注意しましょう。
ユーザーが公式サイトと誤解するような文言
リスティング広告において、ユーザーが公式サイトであると誤解してしまうような文言の使用にも注意しましょう。
たとえば、以下のような言葉を、実際には公式ではない広告で使用すると、ユーザーを欺く行為とみなされる可能性があるからです。
- 「公式」
- 「本物」
- 「正規品」
ユーザーの信頼を損なうだけでなく、広告媒体のガイドライン違反となり、広告の表示停止やアカウント凍結のリスクにつながります。さらに、公式サイトの関係者からクレームが入るなど、予期せぬトラブルを招くリスクも。
広告文を作成する際は、自社の広告であることを明確にし、ユーザーに誤解を与えないような表現を心がけましょう。
NGキーワードを回避して広告効果を高める3つの対策
NGキーワードを適切に回避し、広告効果をさらに高めるための具体的な対策は、リスティング広告の運用においては欠かせません。
ここでは、そのための3つの改善策をご紹介します。
- 使用できないキーワードを別の言葉で表現する
- ユーザーが抱える悩みに寄り添ったキーワードを選ぶ
- 購入を真剣に考えている人が検索するキーワードを入れる
これらの対策を講じることで、広告のパフォーマンスを向上させ、より効率的な運用を目指せるでしょう。
①使用できないキーワードを別の言葉で表現する
リスティング広告で特定のキーワードが使用できない場合でも、諦める必要はありません。
対策としては、NGキーワードで伝えたい意味合いや、ユーザーがNGキーワードで何を検索しようとしているかをまずは深く掘り下げます。そして、その意図を別の適切な言葉で表現してみましょう。
具体的には、法律で規制されている表現や、他社の商標に触れるキーワードであれば、その規制にかからない範囲で、かつユーザーの検索意図に合致する『言い換え』を試みるのです。
「食べても太らないダイエット」という言葉がNGキーワードとされる商標名の場合、「ダイエットサプリ おすすめ」や「太りにくくするダイエットサプリ」などに言い換えましょう。
類義語や関連性の高いフレーズ、またはより具体的な表現を用いることで、広告のメッセージを適切に伝えられるようになります。
②ユーザーが抱える悩みに寄り添ったキーワードを選ぶ
NGキーワードを回避しつつ広告効果を高めるためには、ユーザーが抱える悩みに寄り添ったキーワードを選定することも極めて重要です。
ユーザーが何を解決したいのか、どのような情報を求めているのかを深く理解し、その悩みを解決に導くようなキーワードを意識して選んでみましょう。
たとえば、以下のような具体的な課題や検討段階を示唆するキーワードです。
- 「〇〇 悩み」
- 「〇〇 解決方法」
- 「〇〇 比較」
- 「〇〇円 稼ぐ」
- 「〇〇kg 痩せる」
これにより、単なる商品名やサービス名だけでなく、ユーザーが本当に求めている情報と広告を結びつけられます。結果として、広告のクリック率やコンバージョン率の向上が期待できるのです。
③購入を真剣に考えている人が検索するキーワードを入れる
リスティング広告で効果を最大化するためには、購入を真剣に考えているユーザーが検索するキーワードを積極的に取り入れることが大切です。
たとえば、以下のような具体的な行動につながる可能性の高い検索キーワードがあります。
- 「おすすめ」
- 「人気」
- 「口コミ」
- 「評判」
- 「メリット」
- 「デメリット」
これらのキーワードで検索するユーザーは、すでに商品やサービスの購入を検討している段階にあるため、広告が表示されれば高い確率でコンバージョンにつながります。
効果を最大限に高めるには、商材の評価に関連する上記のようなキーワードを、NGキーワードから言い換えたワードとかけ合わせましょう。そうすることで、効率的に見込み客を獲得できるでしょう。
【根本対策】NGキーワードは除外設定できる
リスティング広告の運用において、NGキーワードによる不要な広告表示を防ぐ根本的な対策として『除外設定』をおすすめします。
除外設定を行うことで、特定のキーワードで検索された際に、自社の広告が表示されないように制御できるからです。
この設定には、「部分一致」「フレーズ一致」「完全一致」の3種類がありますが、NGキーワードの対策には『部分一致』を活用しましょう。
たとえば、NGキーワードが「ごくごく飲める青汁」だった場合、部分一致で除外設定しておけば、「ごくごく飲める青汁 おすすめ」や「ごくごく飲める青汁 評判」といった関連する複合キーワードに対しても広告が表示されなくなります。
一方、完全一致では「ごくごく飲める青汁」というキーワードのみが除外され、複合キーワードには対応できない点に注意しましょう。
このように、除外設定を適切に活用することで、NGキーワードによるあらゆるリスクを軽減し、広告効果の改善につなげられます。
出稿前にチェック!キーワード以外に注意すべき5つのポイント
リスティング広告の出稿を成功させるためには、キーワード選定だけでなく、他にもいくつか注意すべきポイントがあります。
具体的には、以下の5つのポイントを事前に押さえておきましょう。
- リスティング広告OKなのか確認する
- 広告で紹介する商品やサービスの情報は最新にする
- 事実よりも大げさに見せる誇張した表現は避ける
- 広告内容と関連性の低いキーワードは設定しない
- 出稿する広告と商材の関連性を高める
広告のパフォーマンス低下や予期せぬトラブルを避けられますので、すべて確認しておきましょう。
①リスティング広告OKなのか確認する
リスティング広告の利用が禁止されているにもかかわらずリスティング広告を運用してしまうと、たとえ成果が発生してもその報酬は無効となってしまいます。
せっかくの努力が無駄にならないように、アフィリエイト広告を利用する前には必ず、その案件がリスティング広告の運用を許可しているかを確認しましょう。
ルールを遵守することで、安心してアフィリエイト広告を利用し、確実に成果を得ることができます。
②広告で紹介する商品やサービスの情報は最新にする
リスティング広告で紹介する商品やサービスの情報は、常に最新の状態に保ちましょう。
下記のような情報が古いままだと、ユーザーは広告をクリックしてランディングページにアクセスした際に、「期待していた情報と違う…」「本当に信用できるの?」と感じるでしょう。
- 価格
- 料金
- 機能
- 在庫状況
- キャンペーン内容
結果的にユーザーの不信感につながり、コンバージョン率の低下を招いてしまいます。
そうならないためにも定期的に広告内容と実際の情報に相違がないか確認し、常に適切な情報を提供できるように更新作業を怠らないようにしましょう。
③事実よりも大げさに見せる誇張した表現は避ける
リスティング広告では、事実よりも内容を大げさに見せる『誇張した表現』は避けましょう。
たとえば、効果や性能に関して根拠なく「劇的に改善」「完璧な解決策」といった過度な表現を使用すると、ユーザーに誤解を与えてしまいます。
これは、広告の信頼性を損なうだけでなく、景品表示法などの法律に抵触する可能性もあります。広告審査に通らない原因になったり、最悪の場合は行政指導や罰則の対象となる恐れも。
広告文は常に正確な情報に基づき、客観的で具体的な表現を心がけることが大切です。
④広告内容と関連性の低いキーワードは設定しない
リスティング広告では、広告内容と関連性の低いキーワードを設定しないようにしましょう。
たとえ多くの検索ボリュームがあるキーワードであっても、自社の広告の内容と関連性が低い場合、ユーザーがクリックしてもすぐに離脱してしまう可能性が高いからです。
また、無駄な広告費用が発生するだけでなく、広告の品質スコアの低下にもつながりかねません。品質スコアが低いと、広告の表示順位が下がったり、クリック単価が高くなったりするリスクがあります。
ユーザーの検索意図と広告内容が一致するように、関連性の高いキーワードのみを慎重に選定することが重要です。
⑤出稿する広告と商材の関連性を高める
リスティング広告の出稿においては、広告の内容と紹介する商材の関連性を高めることも意識しましょう。
ユーザーが検索したキーワードに沿った広告文や、そこから遷移するランディングページの内容が、ユーザーの求めている情報と一致している必要があります。
GoogleやYahoo!といった検索エンジンは、ユーザーにとって役立つ情報を上位に表示させる傾向があり、広告内容と商材の関連性が低いと判断されれば、リスティング広告の審査に通らないことがあります。
事実、たとえ広告が検索結果の上部に表示されたとしても、記事の中身が伴っていなかったり、商材との関連性が低かったりすると、ユーザーはすぐにページを離れてしまいます。
広告キーワードと記事内容、そして商材の関連性を密接にし、読者の悩みや要望に応えられるような内容を心がけましょう。
まとめ
今回は、リスティング広告におけるNGキーワードの種類、その注意点、そして広告効果を高めるための具体的な対策について解説しました。
NGキーワードを使用すると、リスティング広告が審査に通らず表示されない、あるいは表示されても予期せぬトラブルやリスクが発生する可能性があります。また、たとえアフィリエイト報酬があったとしても、広告主に承認されず努力が水の泡になることも…。
リスティング広告におけるNGキーワードを回避しつつ広告効果を高めるには、以下の3つの方法を参考にしてみてください。
- 使用できないキーワードを別の言葉で表現する
- ユーザーが抱える悩みに寄り添ったキーワードを選ぶ
- 購入を真剣に考えている人が検索するキーワードを入れる
また、リスティング広告の運用では、NGキーワードを避けるだけでなく、キーワードの除外設定を適切に行うことで、広告の表示範囲を最適化し、無駄なクリックを減らせます。特に、「部分一致」の除外設定は、広範囲なNGキーワードをカバーできるため、積極的に活用することをおすすめします。
リスティング広告を出稿する前には、下記のような点も細かく確認しておきましょう。
- リスティング広告OKなのか確認する
- 広告で紹介する商品やサービスの情報は最新にする
- 事実よりも大げさに見せる誇張した表現は避ける
- 広告内容と関連性の低いキーワードは設定しない
- 出稿する広告と商材の関連性を高める
リスティング広告の内容と商材の関連性を高め、ユーザーの検索意図に沿った情報を提供することで、リスティング広告の品質スコアが向上し、結果として広告効果の最大化につながります。 これらの注意点と対策を理解し、実践することで、リスティング広告の運用は格段に改善されます。ぜひ本記事を参考にし、あなたのリスティング広告のパフォーマンスを飛躍的に向上させてくださいね。

